中国外務省「対ロシア貿易とエネルギー協力は正当」 米の追加関税を批判
中国「対ロシア貿易とエネルギー協力は正当」
米国がG7やNATOの各国に対し、中国によるロシア産原油の輸入を理由に追加関税を促すなか、中国外務省はロシアとの経済・エネルギー協力は「正当で、合法で、非難されるべきではない」と強調しました。本稿では、この発言のポイントと背景となる国際ニュース上の意味合いを整理します。
米国の追加関税要請に中国が反発
中国外務省の林剣報道官は月曜日の定例記者会見で、中国はロシアを含むあらゆる国との通常の経済、貿易、エネルギー協力を行っており、これは正当で合法であり、非難される筋合いはないと述べました。
この発言は、米国がG7とNATOの国々に対し、中国のロシア産原油の輸入を理由に追加関税の発動を働きかけているとされる状況を受けて出たものです。林報道官は、こうした動きに対して明確に異議を唱え、中国の協力は国際的なルールに照らしても問題はないとの立場を示しました。
「一方的ないじめと経済的威圧」との批判
林報道官は、米国の対応について「典型的な一方的ないじめと経済的威圧だ」と強く批判しました。さらに、そのような措置は国際的な経済・貿易ルールを深刻に損ない、世界の産業・サプライチェーンの安全と安定を脅かすと指摘しました。
そのうえで、これまでの経験から、強制的なやり方は歓迎されず、問題解決にもつながらないことがすでに証明されていると述べ、制裁や関税による圧力は逆効果になりかねないとの見方を示しました。
ウクライナ危機に対する中国の一貫した立場
林報道官はまた、中国のウクライナ危機に対する立場は一貫して明確だと述べました。その核心は、対話と交渉こそが問題解決の唯一の現実的な道だという考え方です。
中国は危機の発生以来、一貫して客観的な立場を維持し、和平交渉を継続的に支持してきたと強調しました。今回の会見でも、制裁や圧力ではなく、関係国による対話の枠組みづくりを重視する姿勢がうかがえます。
一方的制裁と「長腕管轄」に強く反対
林報道官は、中国に対して科される「過度で違法な一方的制裁」と、他国の法域にまで及ぶ「長腕管轄」に中国は断固として反対すると改めて表明しました。
そして、中国の正当な権利と利益が侵害された場合には、断固たる対抗措置を取り、国家の主権、安全、発展上の利益を強力に守ると述べました。中国としては、自国の経済活動やエネルギー協力の範囲を外部から一方的に制限されることは受け入れられない、というメッセージだといえます。
今回の発言が示す国際ニュース上のポイント
今回の会見から、次のようなポイントが見えてきます。
- 中国はロシアとの経済・エネルギー協力を「正常かつ正当な協力」と位置づけていること。
- 米国による追加関税などの動きを、中国は国際的な経済・貿易ルールやサプライチェーンの安定を損なうものとみなしていること。
- ウクライナ危機について、中国は対話と交渉による解決を一貫して強調していること。
- 中国の正当な権利や利益が損なわれたと判断した場合には、対抗措置を辞さない姿勢を明確に示していること。
エネルギーや安全保障、国際貿易をめぐる駆け引きが続くなかで、中国、米国、G7やNATOの各国がどのようにバランスを取っていくのかは、今後も国際ニュースの大きな焦点であり続けます。制裁や関税による圧力が本当に問題解決につながるのか、それとも対話のルートを細らせてしまうのか。読者それぞれが、自分なりの視点で考えてみることが求められています。
Reference(s):
China: Trade and energy cooperation with Russia is beyond reproach
cgtn.com








