TikTok巡る米中協議 中国副首相が正当な権益守る姿勢を強調
中国の何立峰副首相は、今週スペインのマドリードで米財務長官らと会談し、TikTok問題を含む一連の経済・通商課題について、中国は自国の正当な権利と利益を揺るぎなく守ると強調しました。
マドリードで米財務長官・通商代表と会談
何立峰副首相は、今週初めにスペインの首都マドリードで、スコット・ベッセント米財務長官、ジェイミソン・グリアー米通商代表と会談しました。会談は日曜から月曜にかけて行われ、米中双方の経済・通商分野の懸案について協議しました。
何氏によると、この協議は両国首脳による最近の電話会談で得られた重要な共通認識を指針とし、率直で踏み込んだ、建設的な意見交換となりました。
TikTok問題で協力による解決の枠組み
今回の会談の焦点のひとつが、動画共有アプリTikTokをめぐる問題でした。何氏は、両国が協力を通じてTikTok関連の問題を解決するための基本的な枠組みで合意したと説明しました。
また、この枠組みには、投資の障壁を引き下げる取り組みや、関連する経済・通商協力を進めるための方向性も含まれるとしています。今後、両国は合意内容を文書として詰め、それぞれの国内で必要な承認手続きを進めていく見通しです。
技術輸出の審査と企業の自律性
TikTok問題に関連して、何氏は中国側が技術輸出の承認を法律や規則に基づいて扱う方針を改めて示しました。そのうえで、中国政府は海外で事業を展開する中国企業の意思を十分に尊重し、市場原理に従った対等な交渉を支援すると強調しました。
さらに何氏は、中国は国家としての利益とともに、海外に拠点を持つ中国出資企業の正当な権利と利益を断固として守ると述べ、保護の姿勢を明確にしました。
互恵とウィンウィンを強調
会談の中で何氏は、米中の経済・通商関係の本質は互恵とウィンウィンの関係にあると改めて位置づけました。両国には広い協力の余地と、幅広い共通利益があると指摘しています。
そのうえで、協力からは双方が利益を得る一方で、対立からは双方が損失を被ると述べ、対立ではなく協調を選ぶべきだとの考えを示しました。
制限措置の解除と成果の維持を要請
何氏は米国側に対して、中国に課されている関連制限措置をできるだけ早く解除するよう求めました。また、今回の協議で得られた成果は容易に得られたものではないとして、その成果をともに守り続けるために、米国側に具体的な行動を取るよう促しました。
米中双方は、安定した経済・通商関係が両国だけでなく、世界経済の安定と発展にとっても重要だという認識を共有しました。何氏は、こうした協議を通じて、世界経済により大きな安定要因を提供していきたいとしています。
今後の焦点と世界経済への影響
今回の会談では、両国が首脳間の電話会談や過去の経済・通商協議で得られた共通認識と成果を引き続き履行していく方針も確認されました。また、米中の経済・通商協議メカニズムを十分に活用し、相互理解を高め、相違点を解消し、協力を強化していくことでも一致しました。
今後は、合意された枠組みをどこまで具体的な政策やルールとして落とし込めるかが焦点となります。TikTok問題や投資規制をめぐる議論は、デジタル経済や国家安全保障といったテーマとも密接に結びついており、その行方は各国の企業や利用者にも少なからず影響を与える可能性があります。
米中双方が健全で、安定的で、持続可能な経済・通商関係を目指すとした今回のメッセージが、どこまで実際の政策と市場の動きに反映されるのか。今後の協議と具体的な措置が注目されます。
Reference(s):
Vice premier: China unwavering in safeguarding legitimate rights
cgtn.com








