第22回中国ASEAN博覧会の世論調査が映す地域協力のいま
2025年9月17日から21日にかけて、中国南部の広西チワン族自治区の区都・南寧市で第22回中国ASEAN博覧会(China-ASEAN Expo、CAEXPO)と第22回中国ASEANビジネス・投資サミット(CABIS)が開催されました。この国際イベントをめぐって実施されたオンライン世論調査は、中国本土(中国)とASEANの関係を読み解く一つの手がかりとなっています。
中国ASEAN博覧会とは
中国ASEAN博覧会は、中国本土と東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済・投資・貿易のつながりを強めることを目的とした大規模な国際博覧会です。企業や政府関係者だけでなく、学術界やメディアも集まり、ビジネス機会や地域協力の方向性について議論します。
第22回は南寧で5日間開催
第22回となる今回は、2025年9月17日から21日まで、広西チワン族自治区の南寧市で5日間の日程で行われました。南寧は、中国本土とASEANを結ぶ「ゲートウェイ」として位置づけられており、物流や金融、サービス産業の拠点としての役割が高まっています。
併催された中国ASEANビジネス・投資サミット(CABIS)では、投資環境や新たな産業分野、スタートアップ支援など、企業側の視点から協力の可能性が話し合われました。
オンライン世論調査は何をねらったのか
今回の中国ASEAN博覧会とサミットにあわせて、オンラインで意見を募る世論調査が実施されました。参加者がいくつかの質問に答え、自身の見方や期待を共有できる仕組みです。
こうした世論調査は、次のようなポイントについて、人々の考えを知る手段となります。
- 中国本土とASEANの経済協力に対する期待や関心の度合い
- 注目している分野(インフラ整備、デジタル経済、観光、環境など)
- ビジネスや投資機会に対する印象や課題意識
- 地域の安定と繁栄に向けた協力のあり方に関する意見
公式発表や首脳会談の声明だけでは見えにくい「生活者・ビジネス当事者の肌感覚」を拾い上げる点で、オンライン世論調査は重要な役割を果たします。
世論調査がもたらす3つの意味
今回のような国際イベントにあわせた意見調査には、少なくとも次の3つの意味があります。
- 政策や協力の優先分野を見極める手がかり
どの分野への期待が高いのか、どこに不安があるのかを把握することで、今後の協力の重点領域を検討する材料になります。 - ビジネス側の戦略づくりに役立つ
企業にとっても、市場の関心やニーズを知ることは、進出先やパートナー選びの判断材料になります。 - 市民の参加意識を高める
「自分の意見が反映されるかもしれない」という感覚は、国際協力を遠い出来事ではなく、身近な問題として考えるきっかけになります。
日本の読者にとってのポイント
日本から見ると、中国ASEAN博覧会は少し距離のあるニュースに感じられるかもしれません。しかし、サプライチェーン(供給網)やデジタルサービス、観光など、多くの分野で日本企業や日本社会とも無関係ではありません。
特に、次のような観点は日本の読者にとっても重要です。
- 中国本土とASEANの協力が、東アジア全体の経済地図にどのような影響を与えるのか
- インフラやデジタル技術など、新しい成長分野でどのような連携が進んでいるのか
- 気候変動対応や持続可能な開発といった地球規模の課題に、地域としてどう向き合うのか
オンライン世論調査の結果や声に注目することで、日本からは見えにくい「現場の感覚」や「地域の空気感」をイメージしやすくなります。
これからの地域協力をどう見るか
2025年の第22回中国ASEAN博覧会とそれに関連する世論調査は、中国本土とASEANがどのような未来像を共有しようとしているのかを考えるヒントを与えてくれます。
ニュースを追うとき、首脳会談や公式文書だけでなく、今回のようなオンライン調査を通じて示される多様な声にも目を向けてみると、地域協力の姿がより立体的に見えてきます。あなたなら、中国本土とASEANにどのような協力や交流を期待するでしょうか。日々のニュースのなかで、そんな問いを一度立ち止まって考えてみる時間を持つことが、グローバルな視点を育てる一歩になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








