中国副主席がマレーシア副首相と会談 中国・ASEAN博覧会で協力強化確認
中国の韓正国家副主席は、中国南部の南寧市でマレーシアのファディラ・ユソフ副首相兼エネルギー転換・水資源変革相と会談し、経済やエネルギーなど幅広い分野での協力強化と、「一つの中国」の原則の再確認を行いました。
南寧での会談、背景に中国・ASEAN博覧会
中国の韓正国家副主席は、水曜日、中国南部・広西チワン族自治区の省都・南寧市で、マレーシアのファディラ・ユソフ副首相と会談しました。ファディラ氏は、第22回中国・ASEAN博覧会と中国・ASEANビジネス・投資サミットに出席するため南寧を訪れていました。
韓副主席は会談で、中国とマレーシアは「良き隣人、良き友人、良きパートナー」だと強調し、両国の指導者同士がこれまでに確認してきた重要な合意を着実に実行していく考えを示しました。
「高水準の戦略的共同体」の深化を確認
韓副主席は、中国とマレーシアの関係について、「高水準の戦略的な中国・マレーシア共同体」を、より実質的で厚みのあるものに発展させたいと述べました。
具体的には、
- 政治分野での対話と信頼の強化
- 経済・貿易での協力拡大
- 文化・人的交流の一層の促進
などを通じて、両国関係の「奥行き」と「安定性」を高めていく方針を示したとされています。
マレーシア、「一つの中国」の原則を改めて表明
これに対し、ファディラ副首相は、マレーシアが「一つの中国」の原則を堅持していることを改めて表明しました。この原則は、中国と各国の関係の土台とされるもので、外交面での立場を明確にする発言となります。
そのうえでファディラ氏は、中国との間で、
- 経済・貿易
- エネルギー転換
- 水資源の管理とインフラ
- 観光などの人の往来
といった幅広い分野で協力を一段と強化したい考えを示しました。
エネルギー転換と水資源協力の意味
今回の会談では、エネルギー転換と水資源といった、マレーシアの担当分野が前面に出ています。これらは、気候変動対策や持続可能な成長をめぐって、地域の国々が共通して直面する課題でもあります。
再生可能エネルギーの導入や、水インフラの整備、洪水対策や水不足への対応などは、中長期の投資と技術協力が必要な分野です。中国とマレーシアがこの領域で協力を深めることは、両国の経済だけでなく、東南アジア全体の安定にもつながる可能性があります。
中国・ASEAN枠組みの中で高まる中国・マレーシアの存在感
中国・ASEAN博覧会と中国・ASEANビジネス・投資サミットは、中国とASEAN諸国が経済や投資の協力を確認するための重要な場として位置づけられています。南寧で開かれている今回の一連の会合は、中国とASEANがどのように関係を深めていくかを示す象徴的な場でもあります。
その周辺で、中国とマレーシアの首脳級に近いレベルの会談が行われたことは、
- 二国間関係の優先度が高いこと
- 中国とASEANの協力を補完する動きであること
を示していると見ることができます。今後、エネルギーや水資源だけでなく、観光や文化を含む人的交流の広がりが、地域全体の安定と成長を支える鍵になりそうです。
私たちが注目したいポイント
今回の会談から、日本の読者として押さえておきたいポイントは、次の三つです。
- 中国とマレーシアが、政治・経済・文化の幅広い分野で関係を「高水準の戦略的共同体」として位置づけ直していること。
- エネルギー転換や水資源といった、気候変動やインフラと直結するテーマが、二国間協力の中心に据えられていること。
- マレーシアが「一つの中国」の原則を改めて明確にしたことで、中国とASEANの関係が引き続き安定志向で進む可能性があること。
東南アジアと中国の関係は、日本の経済やサプライチェーンにも少なからず影響を与えます。中国とマレーシアの動きを丁寧に追うことは、これからのアジアの構図を考えるうえで重要になっていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








