中国・河南省でライオンとトラの赤ちゃんが国慶節デビューへ video poster
河南省の動物園でライオンとトラの赤ちゃんが話題に
中国中部の河南省・沁陽市の動物園で、生後まもないシベリアトラ5頭とホワイトライオン3頭がすくすくと成長し、2025年の国慶節(10月1日からの連休)に合わせて一般公開される予定だと伝えられました。愛らしい姿だけでなく、野生動物の保護や繁殖の取り組みという点でも注目を集めています。
生後1カ月前後のシベリアトラ5頭
ニュースによると、シベリアトラの赤ちゃんは生後およそ1カ月。体はまだ小さいものの、茶色の体毛にくっきりとした黒い縞模様が現れ、じゃれ合ったり走り回ったりと、野生の本能を感じさせるしぐさを見せ始めています。
飼育員の馮雪寧(フォン・シュエニン)さんによれば、5頭はいずれも健康状態がよく、専用に調整したミルクと肉を2時間おきに与えているといいます。生まれたときの体重は1頭あたり約800グラムでしたが、現在はおよそ2キログラムにまで成長したと説明しています。
珍しいホワイトライオン3頭もすくすく成長
同じ動物園の保育室では、アフリカライオンの中でも珍しい「ホワイトライオン」の赤ちゃん3頭も育てられています。こちらはシベリアトラよりもさらに幼く、報道時点ではまもなく生後1カ月を迎えるところでした。
母ライオンに育児を放棄されたため、3頭は飼育員たちが人工保育で育てています。しっぽの先だけが黒く、それ以外は全身が白いふわふわの体毛に覆われているのが特徴です。歩き方はまだおぼつかないものの、保育室の中を少しずつ歩き回るようになり、その様子はまさに「よちよち歩き」です。
国慶節連休が「初めての舞台」に
こうしたライオンとトラの赤ちゃんたちは、2025年10月1日から始まる国慶節の大型連休に合わせて一般公開される予定だと報じられました。国慶節は中国の建国を祝う記念日で、多くの人が家族連れで動物園や観光地を訪れる一大行楽シーズンです。
動物園にとっては、赤ちゃん動物の公開は来園者にとっての大きな楽しみであると同時に、野生動物の保護や環境問題への理解を広げる絶好の機会でもあります。今回の8頭の赤ちゃんも、「かわいい」だけでなく、命を守る取り組みを伝える存在として期待されています。
シベリアトラとホワイトライオン、保護の最前線
シベリアトラは世界でも生息数が限られた大型ネコ科動物で、国際的にも絶滅が心配されている種の一つです。中国では近年、保護区の整備や違法取引の取り締まりなどを通じて、個体数の回復を目指す取り組みが進められてきました。
一方、ホワイトライオンはアフリカライオンの中で遺伝的な突然変異によって生まれる個体で、自然界ではほとんど見られず、多くが動物園などで管理されています。全身が白い体毛は目を引きますが、その背景には慎重な繁殖管理や健康管理が欠かせません。
「癒やしニュース」をどう受け止めるか
国際ニュースとして伝えられた今回の話題は、日本語ニュースとして読むと、単なる「癒やしの動物ニュース」にとどまらず、いくつかの問いも投げかけています。
- 絶滅の危機にある動物を、私たちはどのように守っていくのか
- 動物園という場は、娯楽だけでなく教育や研究の拠点としてどう機能しうるのか
- 観光シーズンの「人気者」として消費するだけでなく、長期的な保護の視点をどう持つか
可愛らしい赤ちゃんたちの映像や写真は、SNSで共有したくなる力があります。その一方で、投稿に一言「絶滅危惧種を守る取り組みも大事だね」と添えるだけで、見る人の意識は少し変わるかもしれません。
画面の向こうの8頭に思いを寄せる
河南省・沁陽市の動物園で育つ5頭のシベリアトラと3頭のホワイトライオンは、中国各地から集まる来園者にとって、2025年の国慶節連休の象徴的な存在になったことでしょう。そして画面越しに彼らを見守る私たちにとっても、自然や野生動物との付き合い方を考えるきっかけを静かに与えてくれます。
国際ニュースを日本語で追いかける私たち一人ひとりが、こうした小さなニュースから環境や生物多様性への関心を広げていくこと。その積み重ねが、遠く離れた動物たちの未来にもつながっていきます。
Reference(s):
Lion, tiger cubs to make public debut during National Day holiday
cgtn.com








