中国サイバーセキュリティ週間に学ぶ、今すぐできるネット安全チェック
デジタル化が進む今、オンラインサービスは便利である一方、サイバー攻撃のリスクも高まっています。攻撃手口は年々巧妙になり、もはや専門家だけの問題ではありません。
2025年9月15日から21日にかけて中国で開催された年次のサイバーセキュリティ週間でも、「一人ひとりの利用者が防御の一部になること」が繰り返し呼びかけられました。本記事では、そのメッセージに沿って、家でも職場でも外出先でも今すぐできる基本的なチェックポイントを紹介します。
個人デバイス:まずは手元のスマホとPCから
サイバー攻撃の多くは、私たちが毎日使うスマートフォンやPCなどの個人デバイスから始まります。偽のリンクや非公式アプリをきっかけに、トロイの木馬やマルウェアと呼ばれる不正なプログラムが入り込み、位置情報や連絡先、パスワードなどのデータを盗み取ることがあります。
1. セキュリティソフトの状態をチェック
まずは、ウイルス対策ソフトやファイアウォールが有効になっているか、そして定義ファイルやソフト自体が最新かどうかを確認します。期限が切れていたり、保護機能がオフになっていたりすると、防御の「穴」になってしまいます。
2. アプリの一覧と権限を見直す
次に、インストールされているアプリを一覧で見直します。いつ入れたか覚えていない、もう使っていないといったアプリは削除を検討してよいでしょう。また、各アプリがどのデータや機能(位置情報、連絡先、カメラなど)にアクセスしているか、権限設定もチェックします。用途に見合わない権限を求めるアプリには注意が必要です。
3. OSやアプリの自動アップデートを有効にする
OS(基本ソフト)やアプリのアップデートには、新しい機能だけでなく、見つかった脆弱性をふさぐセキュリティ修正も含まれています。自動アップデートを有効にしておけば、重大な欠陥を放置したまま使い続けてしまうリスクを減らせます。
自宅のネットワーク:ルーター設定を見直す
自宅は、多くの人にとってスマートフォン、PC、テレビ、家電などがつながるネットワークのハブになっています。その入り口であるルーターの設定が弱いと、外部から家中の通信をのぞかれたり、機器を乗っ取られたりするおそれがあります。
4. 初期ユーザー名・パスワードを必ず変更する
ルーターやスマート家電などの多くは、「admin」「password」のような初期設定のユーザー名・パスワードがそのまま使われています。これらはインターネット上で簡単に知られており、攻撃者の標的になりがちです。購入後は必ず、他のサービスと使い回さない、十分に長く推測されにくいパスワードに変更しましょう。
5. Wi-Fi名(SSID)を隠す
多くのルーターには、Wi-Fiのネットワーク名(SSID)を周囲に公開しない設定が用意されています。完全な防御にはなりませんが、ネットワークの存在自体を目立たなくすることで、不特定多数からの不要なアクセスを減らすことにつながります。
6. 暗号化方式をWPA2/WPA3に設定する
ルーターの設定画面で、無線LANの暗号化方式を確認します。WPA2またはWPA3が推奨される方式で、通信内容を暗号化して第三者から見えにくくします。古い方式のままになっていないか、一度チェックしてみてください。
職場やカフェ:公共空間での接続をどう守るか
カフェやコワーキングスペースなど、外出先のWi-Fiを使って仕事や学習をする場面も増えています。しかし、不特定多数が利用できるネットワークでは、通信が盗み見られたり、偽のアクセスポイントに誘導されたりするリスクがあります。
7. 公共Wi-Fiでは企業向けネットワークツールを使う
企業が提供する専用ネットワークツールなど、通信を暗号化する仕組みを使えば、公共Wi-Fiであっても第三者からデータをのぞかれにくくなります。会社や学校から案内されている接続方法がある場合は、それに従って利用することが重要です。
8. 不審なメールやリンクは開かない
フィッシングメールと呼ばれる偽のメールは、公共Wi-Fiに限らず、あらゆる場面で届きます。送信元のアドレスが正しいか、文面に不自然な点はないかを確認し、リンクにカーソルを合わせて実際の接続先を確かめるなど、一呼吸置いてから開く習慣をつけましょう。少しでも不安を感じたら、リンクをクリックしないことが最も安全です。
特別な週から毎日の習慣へ
サイバーセキュリティ週間のような取り組みは、私たちに安全な使い方を意識させてくれる大切な機会です。しかし、実際に被害を減らすかどうかを決めるのは、日々の小さな行動の積み重ねです。
セキュリティソフトの確認、アプリとルーター設定の見直し、公共Wi-Fiでの慎重な行動。どれも数分でできることばかりですが、リスクを大きく下げる力があります。今日のうちに一つでも実行して、デジタル生活の守りを一段強くしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








