中国の出入境者数、今年1〜8月で4億6000万人 外国人ビザ免除入国が急増
中国の国家移民管理局によると、2025年1〜8月に中国の出入境管理当局が扱った出入境者数は延べ4億6000万人となり、前年同期比14.9%増でした。外国人のビザ免除入国が大きく伸び、中国と世界の往来が一段と活発になっていることがうかがえます。
この数字は、江蘇省連雲港市で木曜日に開かれた「グローバル公共安全協力フォーラム」で、国家移民管理局(NIA)が明らかにしました。
今年1〜8月の出入境、4億6000万人に
国際ニュースとして注目される今回の発表では、中国の港や空港などの出入境検査場で、2025年1〜8月の8か月間に延べ4億6000万人の出入境が処理されたとされています。前年同期からの増加率は14.9%で、中国と世界との人の行き来が着実に増えている様子が示されました。
誰が中国との国境を行き来しているのか
出入境者の内訳を見ると、人の流れの変化がよりはっきりと見えてきます。
- 中国本土の住民:約2億2000万人(前年同期比15.4%増)
- 香港・マカオ両特別行政区と台湾地域の住民:約1億8000万人(同11.2%増)
- 外国人:5127万人(同27.8%増)
特に目を引くのは外国人の増加です。5127万人のうち、1589万人がビザ免除で入国しており、外国人の入国全体の62.1%を占めました。このビザ免除入国は前年同期比で52.1%増となっており、ビザなしで訪れる外国人の存在感が大きく高まっています。
交通手段別でも広がる往来
人だけでなく、交通手段の面でも中国への出入りは増加しています。2025年1〜8月に出入境検査が行われた交通手段は合計2448万件で、前年同期比16.2%の増加でした。
- 航空機:66万2000便(17.1%増)
- 列車:7万1000本(4.9%増)
- 船舶:29万4000隻(3.8%増)
- 自動車:2345万台(16.4%増)
航空機と自動車の伸びが比較的大きく、ビジネスや観光など、さまざまな目的での国境をまたぐ移動が増えていることがうかがえます。
「開放」の拡大と人の流れ
国家移民管理局は、中国の「開放」の拡大が進むなかで、より多くの中国の人々が海外へ出かけるようになり、同時に、ビジネス、観光、仕事、留学、生活などを目的として、より多くの外国人が中国を訪れていると説明しています。
こうした動きの結果として、中国の港や空港など国境の出入り口での出入境件数が安定的に増加しているという位置づけです。数字の裏側には、中国と世界の間で結ばれるビジネス、人材、観光といった多様なつながりの拡大があるといえます。
今後の焦点:制度の「開放」と手続きの利便性
今後について、国家移民管理局は、出入境管理の分野で制度面の「開放」を着実に広げていく方針を示しました。そのうえで、次のような方向性を掲げています。
- 国家的・地域的な重要戦略を支えるための政策やサービスの改善
- 国際的な交流や貿易を円滑にする仕組みづくり
- 出入境手続きや国境検査の最適化による、より便利な往来の実現
狙いは、中国の人々と外国人の双方にとって、旅行やビジネス、学びや長期滞在などをよりスムーズにし、協力の機会を広げていくことにあります。
読み手への問いかけ:中国との往来をどう活かすか
今回の統計は、中国と世界の人の流れが量・質の両面で変化していることを示しています。ビザ免除での入国が増えていることは、短期の出張や観光などのハードルが下がりつつあることも意味します。
自分の仕事や学び、旅行計画のなかで、中国との往来の機会をどう位置づけるか。数字をきっかけに、アジアと世界とのつながりの中で、中国という市場・地域をどのように見ていくのかを考えてみる余地がありそうです。
Reference(s):
China sees 460 million border crossings in first eight months of 2025
cgtn.com








