国際ニュース:彭麗媛さん、ユネスコ表彰式で科学教育による女性エンパワメント訴え video poster
【国際ニュース】北京で開かれた2025年ユネスコ「女子と女性の教育賞」の表彰式と創設10周年記念行事で、中国の習近平国家主席の妻であり、ユネスコ女子・女性教育の親善特使を務める彭麗媛(ポン・リーユアン)さんが、科学教育を通じて女性の力を引き出すことの重要性を強調しました。
北京でユネスコ女子・女性教育賞を表彰
彭麗媛さんと、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のオードレ・アズレ事務局長は、金曜日に北京で開かれた2025年ユネスコ女子・女性教育賞の表彰式と、賞の創設10周年を祝う式典に出席しました。
2人は、ケニアとレバノンから選ばれた受賞プロジェクトの代表者に賞を授与しました。これらのプロジェクトは、それぞれの地域で女子と女性の教育機会を広げ、社会参加を後押ししてきた取り組みです。
式典には、北京に駐在する国連機関の代表や関係国の外交団、中国と海外の教員・学生、教育分野の関係者など約300人が参加し、女子と女性の教育を巡る10年間の歩みと今後の方向性を共有しました。
教育で女性の「人生を選ぶ力」を支える
あいさつに立った彭さんは、この10年間、世界各地の受賞プロジェクトや各分野の有識者が、教育を通じて女子と女性が社会の変化に適応し、個人として成長できるよう支えてきたと振り返りました。
彭さんによると、女子と女性を教育でエンパワーするという考え方は広く受け入れられ、何百万人もの女子と女性が、自分の人生の進路を選び、夢を追いかける自信と能力を身につけることにつながってきました。彭さんは、これこそが同賞の意義だと述べています。
「知性の時代」に求められる女性の科学教育
彭さんは、人類社会が今やインテリジェンス、すなわち知能化が進む時代に入っていると指摘しました。そのうえで、女性の科学教育をこれまで以上に重視し、より多くの女性が科学の知識を身につけ、新しい技術を使いこなし、創造的な力を高められるようにする必要があると強調しました。
彭さんはまた、女性がテクノロジーの革命を積極的に受け止め、自分らしい充実した人生を切り開けるようにしていかなければならないと呼びかけました。急速な技術変化のなかで、教育が女性の選択肢を広げる鍵になるというメッセージです。
中国とユネスコの協力をさらに深める狙い
彭さんは、中国がこれまでも女性の科学教育の前進を重視してきたと述べ、今後もユネスコや関係機関との協力を一層深め、女性の科学教育の能力向上を総合的に強化していきたいと表明しました。
アズレ事務局長はスピーチで、中国政府がユネスコに対して行ってきた貴重な支援に謝意を示すとともに、女子と女性の教育の発展に対する彭さんの貢献を高く評価しました。ユネスコとしても、中国との対話と協力を引き続き深め、女子と女性の教育分野でより多くの成果を生み出したいと述べました。
式典の前には、彭さんとアズレ事務局長が会談し、世界の女子と女性の教育をどう発展させていくかについて意見交換を行いました。その後、2人は過去10年の受賞プロジェクトの代表者らと記念撮影を行い、プロジェクトの歩みを振り返る写真展も視察しました。
10年で19カ国・20プロジェクトを表彰
女子と女性の教育賞は、2015年に中国とユネスコが共同で設立した国際賞です。これまでに、19カ国から20のプロジェクトが受賞しています。
これらのプロジェクトは、地域の状況は異なっていても、女子と女性に学びの機会を提供し、社会のなかで自分の能力を発揮できるよう支援するという共通の目的を持っています。10周年を迎えた今回の式典は、その蓄積を振り返りつつ、次の10年に向けて方向性を示す場にもなりました。
読み手への問いかけ:女性と科学教育をどう広げるか
今回の国際ニュースは、女子と女性の教育、とくに科学教育をめぐる課題と可能性を改めて浮かび上がらせています。技術革新が加速するなかで、教育が一人ひとりの選択肢を広げる役割はさらに重くなっています。
彭さんが語ったように、教育によって女性が自分の進路を主体的に選び、テクノロジーの変化を味方につけられる社会をどうつくるのか。各国の政策や学校現場、企業の人材育成のあり方とあわせて、私たち一人ひとりの意識も問われています。
ユネスコ女子・女性教育賞の10年の歩みは、教育を通じて社会の見方や価値観を少しずつ変えていく試みでもあります。今後どのようなプロジェクトが生まれ、どのような形で女子と女性の学びを支えていくのか、引き続き注目していきたいテーマです。
Reference(s):
Peng Liyuan calls for empowering women through science education
cgtn.com








