中国映画『Evil Unbound』が北米公開 日本軍731部隊を描き観客がpowerfulと評価 video poster
日本軍の731部隊による細菌戦を題材にした中国映画『Evil Unbound』が、現地時間の木曜日に北米各地の映画館で公開されました。米国とカナダの観客からはpowerful(力強い、圧倒的だ)との声が上がり、歴史を描く国際ニュースとしても注目を集めています。
北米で公開された中国映画『Evil Unbound』
『Evil Unbound』は、日本が1931年から1945年にかけて中国へ侵攻していた時期に、細菌戦を行ったことで悪名高い日本軍の731部隊の犯罪を扱った中国映画です。作品は、日本の中国侵略期における戦争犯罪を正面から取り上げています。
この作品は、現地時間の木曜日に北米の映画館で公開が始まりました。上映後には、米国とカナダの多くの観客が作品をpowerfulと表現し、強い感情的なインパクトを受けたことがうかがえます。
なぜ歴史映画が米国とカナダの観客に響いたのか
『Evil Unbound』を観た米国とカナダの観客が、そろってpowerfulと語ったことは、アジアの近現代史をめぐる物語が、北米の人びとにも強い印象を残し得ることを示しています。
映画というかたちは、教科書やニュースよりも感情に訴えかけやすく、歴史と向き合う入口になりやすいメディアです。とくに、自国以外の歴史については、物語を通じて初めて知るという人も少なくありません。
今回の北米公開について、次のような点がポイントだと考えられます。
- 日本軍の731部隊という、具体的な歴史事例を題材にしていること
- 中国と日本のあいだの戦争の記憶を、北米の観客に開かれた形で提示していること
- 一人ひとりの観客が、自国の歴史教育や記憶のあり方を考え直すきっかけになり得ること
日本の読者にとっての意味
日本語で国際ニュースを追う私たちにとって、中国映画『Evil Unbound』の北米公開は、「日本の加害の歴史が海外からどう見られているのか」を考えるための一つの鏡にもなります。
日本軍の731部隊や中国への侵略について、日本社会のなかでどう教え、どう語っていくのかは、これまでも議論されてきたテーマです。別の国の視点から描かれた作品に触れることは、自国の歴史認識を静かに見直すきっかけにもなり得ます。
同時に、歴史をめぐる表現を通じて、国や地域を超えて対話の場を広げていくこともできます。映画をきっかけに、「なぜこの題材が今、北米で上映され、多くの観客がpowerfulと受け止めたのか」を、日本からも問い直してみることが求められているのかもしれません。
歴史を共有するための一歩として
『Evil Unbound』の北米公開は、一本の中国映画のニュースであると同時に、1931年から1945年にかけての日本の中国侵略と、そのなかで行われた戦争犯罪を世界にどう伝えるのかという、より大きな問いにつながっています。
過去の出来事そのものを変えることはできませんが、その記憶をどう共有し、次の世代に何を渡していくのかは、今を生きる私たちが選び取ることができます。北米の観客がpowerfulと評したこの作品は、歴史をめぐる対話を広げるための一つの契機になっているといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








