数字でみる中国農民豊作節2025 収穫と穀物生産706.5百万トン
中国では2025年も「中国農民豊作節」が9月23日に開催されました。2018年に始まったこの祭典を、2024年の穀物生産データという「数字」とともに読み解きます。
2018年に誕生した「中国農民豊作節」
中国農民豊作節は、農民の貢献と秋の実りをたたえるために2018年に設けられた祝祭日です。それ以来、毎年「二十四節気」の一つである秋分の日にあわせて行われています。
秋分は太陽の動きを基準に季節の移ろいを示す二十四節気の一つで、例年9月下旬に訪れます。農作物の収穫期と重なることから、長く豊作を祝うタイミングとされてきました。中国農民豊作節は、こうした暦の知恵と現代の農業政策を結びつける役割も担っていると言えます。
2025年で8回目、9月23日に開催
2018年の初開催から数えて、2025年の中国農民豊作節は第8回となりました。設立以来、毎年欠かさず続いていること自体が、中国の農業や農村を重視する姿勢を象徴しています。
2025年の開催日は9月23日でした。秋分のタイミングにあわせることで、都市部の人びとも農村の収穫シーズンを意識しやすくなり、農業や食料生産への関心を高める狙いもあると考えられます。
数字でみる中国の穀物生産:2024年は706.5百万トン
中国の穀物生産量に関する公表データによると、2024年の穀物総生産量は706.5百万トン(約7億650万トン)に達しました。前年の2023年と比べて、11.09百万トン、割合にして1.6%の増加となっています。
穀物生産増加が意味するもの
この1.6%という伸び率は、一見すると小さく見えるかもしれません。しかし、もともと生産規模が大きい中での増加であることを考えると、11.09百万トンの上積みは決して小さくありません。
- 国内の食料供給を安定させる余力が増える
- 農業関連産業や農村経済への波及効果が期待できる
- 国際的な食料市場が不安定な時期にも、一定の緩衝材となりうる
中国農民豊作節はこうした穀物生産の成果を可視化し、農民の努力を社会全体で共有する場としての性格も持っています。
「祭り」と「数字」で読む中国の農業
中国農民豊作節を「イベント」としてだけ見るのではなく、穀物生産量という数字と重ねてみることで、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 食料安全保障の視点:穀物の安定生産は、国内の食卓を守るだけでなく、世界の食料需給にも影響するテーマです。
- 農民の位置づけ:農民や農業従事者の役割を社会全体で再確認し、尊重するための象徴的な日になっています。
- 都市と農村の距離:数字やニュースを通じて、都市部の人びとが自分たちの食生活と農村の現場を結びつけて考えるきっかけにもなります。
日本の読者への問いかけ
日本でも、食料自給率や農業の担い手不足など、食と農をめぐる課題が日常的に議論されています。中国農民豊作節と2024年の穀物生産706.5百万トンという数字を見ていると、「自国の農業をどう支え、どう次世代につなぐのか」という問いは、国や地域を超えて共通していることに気づかされます。
他国の取り組みを数字とストーリーの両方から眺めてみることは、自分たちの社会を見直すヒントにもなります。2025年で8回目を迎えた中国農民豊作節は、その一つの材料と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








