超大型台風ラガサ、中国本土に接近 広東・海南などで緊急対応
超大型台風ラガサ、中国本土に接近 広東・海南などで緊急対応
今年18番目の台風となる超大型台風「ラガサ」が、中国本土の南部・東部沿岸に近づいています。強い風と激しい雨が予想されるなか、各地で緊急対応が相次いでいます。
マニラ北東約570キロに位置、南シナ海へ向けて進行
現地時間の月曜午前8時の時点で、台風ラガサはフィリピンのマニラ北東約570キロの海上にあり、最大風速は毎秒62メートルを超えているとされています。時速20〜25キロの速さで北西方向に進んでおり、火曜早朝にも南シナ海北東部に入り、中国本土にさらに接近すると見込まれています。
ラガサは日曜の朝に超大型台風へと勢力を強めたばかりで、予報では、広東省汕尾から海南省文昌にかけての沿岸部に、水曜の早朝から午後にかけて上陸する可能性が指摘されています。
台湾地域から広東・広西・福建、江蘇・安徽まで広範囲で大雨か
中国国家気象センターは、台風ラガサの接近に伴い、火曜から木曜にかけて台湾地域や広東省、広西チワン族自治区、福建省の一部で、大雨から局地的には激しい雨になると警告しています。場所によっては、総雨量が最大で280ミリに達するおそれがあります。
また、台風本体やその外围の雨雲の影響により、長江流域に位置する江蘇省や安徽省の一部でも、強い雨が予想されています。内陸部でも土砂災害や河川の増水への警戒が必要になりそうです。
4段階の緊急対応レベルが発動、海上では高波や高潮警報
中国気象局は月曜の朝、台風に対して全国レベルの「Ⅱ級」緊急対応を発令しました。これは、中国本土で運用されている4段階の緊急対応システムの一つで、担当部門同士の連携や、地方への支援強化が求められるレベルです。
各地方政府も対策を強化しています。海南省は沿岸部を対象に「Ⅳ級」の台風緊急対応を開始し、広東省は風対策に関する緊急対応レベルを「Ⅳ級」から「Ⅱ級」へと引き上げました。
海上でも警戒が高まっています。国家海洋環境予報センターは、沿岸海域の高波に対するオレンジ警報と、高潮に対するイエロー警報を出し、漁船や海上輸送、沿海部の施設に対して注意を呼びかけています。
住民への呼びかけ:早めの備えと安全確保を
対象地域の当局は、被害を最小限に抑えるため、事前の防災対策を徹底するよう求めています。具体的には、危険度の高い地域からの住民の事前避難や、交通機関・都市インフラの安全対策、海上観光や港湾運営の管理強化などが挙げられています。
住民レベルでも、次のような備えが重要になりそうです。
- 最新の気象情報や避難情報を、テレビやラジオ、公式アプリなどでこまめに確認する
- 海岸や河川の近くなど、危険な場所には近づかない
- ベランダや家の周囲の飛びやすい物を固定・片付ける
- 停電や断水に備えて、飲料水や非常食、モバイルバッテリーなどを準備しておく
広域での経済・社会活動への影響も注視を
今回の台風ラガサは、中国本土の南部や東部、台湾地域を含む広い範囲に影響を及ぼす可能性があります。沿岸部の港湾や物流、農業、観光など、多くの分野で一時的な混乱が生じるおそれがあります。
一方で、事前に発令される緊急対応や、段階的な警報は、被害を抑えるための重要な仕組みでもあります。気象情報と行政からの発表を落ち着いて確認しながら、自分と身近な人の安全を守る行動をとることが求められています。
Reference(s):
Super Typhoon Ragasa approaches China, triggering emergency responses
cgtn.com








