国連女性会議30周年:中国代表が語ったジェンダー平等と女性支援 video poster
国連で開かれた「第四回世界女性会議」30周年のハイレベル会合で、中国代表が自国と世界の女性の権利向上に向けた取り組みをアピールしました。ジェンダー平等をめぐる中国の現在地を、発言内容から整理します。
国連「女性会議」30周年ハイレベル会合とは
国連総会は、1995年の第四回世界女性会議から30年の節目を記念し、「第四回世界女性会議30周年ハイレベル会合」を米ニューヨークで開催しました。会合は、各国がこれまでの歩みを振り返り、今後のジェンダー平等の課題を共有する場となっています。
会合には、中国から黄暁薇(Huang Xiaowei)氏が代表として出席しました。黄氏は、中国国務院婦女児童工作委員会の副主任であり、また中華全国婦女連合会の副主席も務めています。
黄氏は、今回の会合を開催した国連総会に謝意を示したうえで、中国が女性の権利やジェンダー平等の分野で果たしてきた役割を強調しました。
UNESCO賞を通じたグローバルな女性支援
発言の中で黄氏は、教育分野での国際協力にも触れました。中国は2015年、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)とともにUNESCO女子・女性教育賞を創設し、女の子と女性の教育機会を広げる取り組みを続けています。
こうした取り組みを通じて、中国はこれまでに180以上の国と地域の女性20万人超の能力向上を支援してきたとしています。対象となるのは、教育や職業訓練など、将来の自立につながるスキルを学ぶ女性たちです。
黄氏は、このような国際協力を通じて、世界各地の女性の教育・就業を後押ししていると強調しました。
国内で進むジェンダー平等政策
中国は、1995年の第四回世界女性会議の開催国としての約束を具体的な行動で守ってきたとしています。黄氏は、中国共産党の指導のもと、ジェンダー平等を「基本的な国策」として一貫して実行してきたと述べました。
その一環として、中国はこれまでに女性の発展に関する4つの国家計画を相次いで策定してきました。また、女性の権利と利益を保護するため、100本を超える法律や条例から成る法制度を整備してきたと説明しています。
6億9千万人超の女性に広がる効果
こうした政策や法整備によって、中国国内の女性の暮らしや働き方にも変化が広がっているとしています。黄氏によれば、これらの取り組みは、中国に暮らす6億9千万人を超える女性の多様な分野に影響を与えています。
- 経済的エンパワーメント(収入や資産形成の機会)
- 健康(医療へのアクセス向上など)
- 教育(初等教育から高等教育までの機会)
- 雇用(仕事への参加とキャリア形成)
- 政治参加(意思決定への関わり)
- 社会保障(年金や各種給付を含むセーフティネット)
黄氏は、これらの分野で女性の地位向上が図られていると強調し、中国が女性の権利保護に向けて具体的な成果を上げているとアピールしました。
なぜこの発言が注目されるのか
今回の国連ハイレベル会合は、ジェンダー平等をめぐる各国の取り組みを比較し、次の30年に向けた方向性を議論する場でもあります。その中で、中国代表が国内外での具体的な数字や制度を示しながら発言したことは、国際社会における存在感を示す狙いもあるとみられます。
読者の皆さんが今後ニュースを追ううえでは、次のような視点が手がかりになりそうです。
- 数値で示された成果が、現場の女性の日常生活にどう反映されているか
- 教育支援や法整備などの取り組みが、長期的にどのような変化をもたらすか
- 国連など多国間の場で、女性政策をめぐる議論がどのように進んでいくか
第四回世界女性会議から30年が経った今、各国がどのような形でジェンダー平等に取り組み、女性の権利を具体的に保障していくのか。今回の中国代表の発言は、その大きな流れの一端を示すものと言えそうです。
Reference(s):
Chinese envoy highlights nation's progress in women's causes at UN
cgtn.com








