超強台風ラガサが広東省に接近 中国南部で最大級の警戒体制【国際ニュース】
超強台風「ラガサ」が、2025年の台風18号として中国南部の広東省に接近しており、水曜日にかけて上陸する見込みです。沿岸部と東部の広い範囲で、大雨や河川の増水への厳重な警戒が呼びかけられています。
超強台風ラガサとは
2025年の台風18号となる超強台風「ラガサ」は、中心付近の最大風速がカテゴリー17に達し、およそ時速202〜221キロに相当する非常に強い勢力を保っています。
火曜日午前8時現在、台風の中心は南シナ海北部にあり、中国南部・広東省陽江市の東南東およそ690キロの海上に位置していました。
予想進路:深圳から徐聞の沿岸で上陸か
台風ラガサは、時速20〜25キロの速度で北西方向へ進んでいるとみられています。予報では、水曜日にかけて広東省の深圳から徐聞にかけての沿岸部に上陸する見通しです。
上陸後は西向きに進路を変え、しだいに勢力を弱めると予測されていますが、上陸前後は沿岸部を中心に非常に強い風と激しい雨が見込まれています。
東部・南部で大雨と河川増水に警戒
中国本土の東部では、江蘇省、安徽省、浙江省、山東省などで大雨から非常に激しい雨が予想されています。短時間にまとまった雨が降ることで、都市部の冠水や土砂災害が発生するおそれがあります。
また、中国南部の広東省、広西、海南省の一部の河川では、水位の大きな上昇が見込まれています。特に大雨域に入る中小河川では、水位が警戒水位を超える可能性があり、地域によっては避難や通行規制などの対応が必要になる可能性があります。
4段階の緊急対応レベル、広東と海南で引き上げ
中国の水利部(Ministry of Water Resources)は、広東省に対する洪水防御の緊急対応レベルIVを維持し、広東省と海南省に作業チームを派遣して、現地当局の対応を支援しながら状況を見守っています。
中国本土では、レベルIが最も高く、レベルIVが最も低い4段階の緊急対応制度が運用されています。今回、広東省は風害に対する緊急対応をレベルIIから最高のレベルIへと引き上げ、最大級の警戒態勢をとっています。
海南省でも、台風への緊急対応をレベルIVからレベルIIIへ、洪水と強風への対応をレベルIVからレベルIIIへとそれぞれ引き上げており、防災・減災に向けた準備を強化しています。
日本の読者が押さえたい視点
超強い勢力の台風が人口や産業が集まる沿岸部に接近すると、人的被害だけでなく、交通の乱れや物流の停滞など、社会全体への影響が広がるおそれがあります。今回の台風ラガサをめぐる動きは、大規模な自然災害に対して、どのように早めに警戒を呼びかけ、リスクを減らしていくのかを考える材料にもなります。
- 進路や強さなどの気象情報が、どのような形で住民に共有されているのか
- 河川の増水や洪水に備えた事前の対策が、どこまで体系的に進められているのか
- 緊急対応レベルの引き上げが、人々の避難行動や備えの強化につながっているのか
日本でも台風や豪雨災害が増えるなか、近隣地域での台風対応や緊急対応の運用を知ることは、自分たちの防災体制を見直すヒントにもなります。中国南部での今回の動きは、気候リスクが高まる時代の「備え方」を考えるうえで、注目しておきたい事例だと言えます。
Reference(s):
Super Typhoon Ragasa to make landfall in Guangdong Wednesday
cgtn.com








