国際ニュース 超大型台風ラガサ接近 なぜ秋台風は勢力が落ちにくいのか
2025年の国際ニュースとして注目される超大型台風ラガサが、中国南部に接近しています。世界最強クラスとされるこの秋台風は、なぜここまで勢力を保っているのでしょうか。
超大型台風ラガサ、広東省から海南省にかけて接近
中国の国家気象センター(NMC)によると、超大型台風ラガサは広東省汕尾から海南省文昌の沿岸部に向かっており、2025年12月10日水曜日の朝から午後にかけて上陸する見通しです。
ラガサの勢力は現在、カテゴリー17以上とされており、今年世界で観測された中で最も強い台風とされています。今後も勢力は維持、もしくはわずかな変動にとどまり、上陸時も超大型台風または強い台風のレベルにあると予測されています。
仮に多少勢力が弱まったとしても、上陸時の最低でもカテゴリー14から16に相当する強い台風の状態が見込まれており、過去に同地域を襲った台風マンクット級のクラスと伝えられています。
なぜ秋の台風は勢力が落ちにくいのか
今回のラガサは、いわゆる秋台風の典型例といえます。秋の台風がしばしば猛威を振るう背景には、いくつかの気象要因があります。
- 南シナ海や西太平洋の海面水温が、晩秋になっても高い状態が続き、台風がエネルギーを補給しやすいこと
- 大気の流れが変化し、台風の進路が中国南部などの沿岸部に向かいやすくなること
- 盛り上がった雲域と広い暴風域を持つ大型台風が多く、一度発達すると急には衰えにくいこと
こうした条件が重なると、上陸直前まで勢力があまり落ちないまま接近し、広い範囲に強風や高波の影響を及ぼす危険性が高まります。
中国南部の沿岸部で想定される影響
広東省や海南省など中国南部の沿岸部は、台風の進路によっては、強風、高潮、大雨による洪水や土砂災害といった複合的なリスクに直面する可能性があります。
特に、都市化が進んだ沿岸の大都市やインフラが集中する地域では、停電や交通の混乱、物流の遅れなど、生活や経済活動への影響が出るおそれがあります。漁業や海上輸送への影響も避けられません。
現地の備えと、遠くからニュースを追う私たちの視点
中国の気象当局は、超大型台風ラガサの進路や勢力に関する情報を継続的に発表しています。現地の住民にとっては、次のような基本的な備えが重要になります。
- 最新の気象情報と自治体からの避難情報をこまめに確認すること
- 窓ガラスやベランダ周りを点検し、飛ばされやすい物を片付けること
- 懐中電灯、飲料水、常備薬など、停電や物流の遅れに備えた最低限の備蓄を用意しておくこと
- 海辺や河川の近くにはむやみに近づかないこと
一方で、日本を含む他地域の私たちにとっても、今回のような国際ニュースを追うことは、気候リスクや都市の脆弱性について考えるきっかけになります。台風の強大化が議論されるなかで、どの地域であっても、防災インフラや早期警戒システム、地域コミュニティの備えが問われているともいえます。
SNSで共有したい視点
超大型台風ラガサは、2025年の国際ニュースの中でも象徴的な秋台風として位置づけられます。ただの災害ニュースとして消費するのではなく、なぜ勢力が落ちないのか、どのように備えるべきかといった問いを共有することで、日常の会話やオンラインでの議論にもつながっていきます。
スマートフォン一つで世界の出来事を追える今だからこそ、数字だけでなく、その背後にある生活者の視点や、防災や減災の学びを一緒に考えていきたいところです。
Reference(s):
Super Typhoon Ragasa nears landfall: Why 'autumn typhoons' are fierce
cgtn.com








