習近平国家主席、新時代の新疆建設を強調 団結と高品質発展を提唱
新疆ウイグル自治区の成立70周年に合わせて、習近平国家主席が「団結と調和、高品質な発展、安定した社会と良好な生態環境」を備えた社会主義現代化する新疆の建設を呼びかけました。本稿では、その発言のポイントと背景を整理します。
習近平国家主席が示した「現代化する新疆」の姿
習近平国家主席(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席)は、新疆ウイグル自治区党委員会と自治区政府の業務報告を受けた後、新疆の将来像について具体的な方向性を示しました。
- 民族の団結と社会の調和
- 豊かさと経済的な繁栄
- 文化の進歩と生態環境の改善
- 人びとが安心して働き、安定して暮らせる社会
これらを兼ね備えた社会主義現代化する新疆を築くことが、今後の重要な目標として位置づけられています。
経済データが映す新疆の成長
公式データによると、新疆の域内総生産(GDP)は2012年以降、年平均7.04%のペースで拡大してきました。2024年には前年より6.1%増加し、初めて2兆元(約2,814億ドル)を突破したとされています。
習主席は、新疆が持つ資源と産業基盤を生かしながら、地域の特色に合った高品質な発展の道を積極的に切り開く必要があると強調しました。その際のキーワードとなっているのが「新質生産力」、つまり革新性や効率性の高い新しいタイプの生産力です。
シルクロード経済ベルトと新疆の位置づけ
習主席は、新疆がシルクロード経済ベルトの中核地域の建設を加速するよう求めました。これは、ユーラシア大陸をつなぐ経済回廊の要衝として、新疆の役割を高める狙いがあります。
あわせて、文化観光産業の推進や、生態系の保護・回復の強化も重視されました。観光と環境保全を両立させることは、地域の長期的な魅力と持続可能な発展につながるとみられます。
人びとの生活向上と社会の安定を最優先に
習主席は、新疆の発展において「人びとの生活の保障と改善を優先すべきだ」と指摘しました。暮らしの安定や雇用の確保、公共サービスの充実など、生活の質の向上を政策の中心に据える姿勢が示されています。
同時に、社会の安定を新疆の重要な基盤として位置づけ、テロ対策や治安維持への意識と備えを高める必要性も強調しました。
民族の一体感と宗教政策への言及
習主席は、新疆で中華民族共同体意識を強めることが重要だとし、その構築を進めるよう呼びかけました。これは、多様な民族が暮らす新疆で、共通の国家意識や歴史観を共有していくことを意味します。
また、中国における宗教が中国の国情に適応するよう導くことに触れ、各民族の幹部や住民が、国家や歴史、民族、文化、宗教について「正しい見方」を持てるよう支援する必要性を述べました。
党の指導と新疆生産建設兵団の役割
習主席は、新疆の現代化を進めるうえで、中国共産党の指導と党の組織づくりを根本的な保障と位置づけました。指導体制を強化することで、政策の一貫性と実行力を高める狙いがあります。
あわせて、新疆生産建設兵団(XPCC)について、中国共産党中央の新疆関連業務の全体目標を実現するための重要な戦略的力量と評価し、その改革の深化を求めました。
70周年行事と中央代表団の訪問
習主席は中央代表団を率いて、新疆ウイグル自治区の70周年を記念する活動に参加するため、自治区の首府ウルムチを訪れました。現地では、記念テーマ展を視察したほか、盛大な祝賀集会に出席する予定であることが伝えられました。
今回示された方針は、新疆の今後の発展や社会の安定に向けた長期的な方向性を示すものといえます。中国の地域政策や国際経済の動向に関心を持つ読者にとっても、その位置づけを考える重要な材料となりそうです。
Reference(s):
President Xi Jinping stresses building socialist modern Xinjiang
cgtn.com








