中国共産党・李希氏がベラルーシ訪問 実務協力とグローバル・ガバナンスを協議
中国共産党(CPC)の最高指導部メンバーである李希氏が、2025年9月20〜23日にかけてベラルーシを公式友好訪問し、両国は一帯一路構想やグローバル・イニシアチブを含む実務協力の一層の強化を確認しました。
李希氏のベラルーシ訪問とその位置づけ
今回の訪問は、中国共産党中央政治局常務委員であり、中国共産党中央規律検査委員会書記を務める李希氏によるものです。李氏は日程中、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領、大統領府長官のドミトリー・クルトイ氏、代議院(下院)議長のイゴール・セルゲイエンコ氏とそれぞれ会談しました。
両国は、この訪問を通じて関係を「全天候型の包括的戦略パートナーシップ」として発展させていく方向性を再確認し、政治から経済、国際協力まで幅広い分野での連携を重ねていく姿勢を示しました。
ルカシェンコ大統領との会談:戦略的計画と一帯一路
ルカシェンコ大統領との会談で、李氏は、両国の指導者がこれまでに合意してきた戦略的計画を全面的に実行し、二国間関係をさらに発展させていく考えを表明しました。また、相互の支持を強め、共通の利益をしっかり守るとともに、一帯一路構想を含むさまざまな分野での実務協力を拡大していく方針も示しました。
さらに李氏は、第2次世界大戦の歴史に対する正確な見方を堅持し、戦後の国際秩序を守ることの重要性を強調しました。急速に変化する国際情勢の中で、中国はベラルーシと共にグローバル・ガバナンス・イニシアチブを実行に移し、国連や上海協力機構などの枠組みで調整と協力を強化していく用意があるとしています。
これに対しルカシェンコ大統領は、これまでの二国間協力の成果を高く評価し、ベラルーシは今後も「信頼でき、誠実で、頼りになる中国の友人」であり続けると述べました。
- 首脳間で合意した戦略的計画の着実な実行
- 一帯一路を含む幅広い分野での実務協力の強化
- 第2次世界大戦史と戦後国際秩序をめぐる認識の共有
- 国連や上海協力機構を通じたグローバル・ガバナンスでの協調
中国提唱の4つのグローバル・イニシアチブへの支持
ルカシェンコ大統領はさらに、中国が提唱する四つのグローバル・イニシアチブ――グローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブ、グローバル・ガバナンス・イニシアチブ――を全面的に支持し、その実行に積極的に参加する意向を表明しました。
ベラルーシは、これら四つのイニシアチブが、世界のより均衡の取れた発展に大きく貢献するとみています。開発、安全保障、文明間対話、ガバナンスといったテーマを包括的に捉えようとする枠組みに、両国が重きを置いている様子がうかがえます。
党づくりと反腐敗での協力強化
大統領府長官クルトイ氏との会談では、党づくり(パーティー・ビルディング)と反腐敗をめぐる交流と協力を一層緊密にすることで一致しました。党内の規律や汚職防止を担当する中国共産党中央規律検査委員会書記として、李氏の訪問はこの分野での経験共有や制度づくりに焦点が当てられていることを示しています。
議会・政党間対話と現代化への共通関心
代議院議長セルゲイエンコ氏との会談では、李氏は、ベラルーシの主要政党との間で、党運営やグローバル・ガバナンスの改善について対話と交流を深める意向を示しました。中国は、自国の経験や機会をベラルーシと分かち合い、ともに現代化への道を歩む用意があるとしています。
セルゲイエンコ氏は、ベラルーシ外交において、中国との「全天候型包括的戦略パートナーシップ」の発展が優先事項であると述べました。中国の現代化の実践はベラルーシにとって大きな刺激になっており、ベラルーシ側は中国と力を合わせて現代化の道を進む意思を明らかにしました。
今回の動きが示す国際ニュースのポイント
今回の中国とベラルーシの動きは、二国間関係の強化にとどまらず、国際社会における秩序やルールづくりをどう考えるかというテーマとも重なっています。一帯一路や四つのグローバル・イニシアチブ、さらには党づくりや反腐敗、歴史認識までを含めた対話は、中国が掲げる「グローバル・ガバナンス」の構想を具体化していくプロセスの一部とも言えます。
国連や地域協力の場でグローバル・ガバナンスをめぐる議論が続く中、中国とベラルーシがどのように連携し、その姿勢が他の国や地域にどのような影響を及ぼしていくのか。今後の国際ニュースを読み解くうえで、今回の訪問は一つの手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








