南スーダンの国連平和維持 中国歩兵大隊の長距離パトロールに密着 video poster
アフリカの南スーダンで活動する国連平和維持部隊の中国歩兵大隊が、北部とつながる要衝テレケカまでの長距離パトロールに向かう様子を、国際メディアCGTNが同行取材しました。銃声が聞こえないときにも、平和はどのように守られているのか。その一端が見えてきます。
国連平和維持 ブルーヘルメットに密着
この取材は、CGTNの特集『Blue Helmets, No Borders|The Long-Duration Patrol』の一環として行われました。カメラは、中国歩兵大隊が装備を整え、車列を組み、危険も潜む道のりに出発するところから追っています。
ブルーヘルメットと呼ばれる国連平和維持要員は、紛争の傷あとが残る地域で、住民の安全確保や停戦監視などの任務に当たっています。今回の映像では、その日常の一部が具体的に切り取られています。
南スーダン・テレケカとはどんな場所か
長距離パトロールの目的地となったテレケカは、南スーダン北部と他地域をつなぐ交通の要となる町です。周辺の道路や橋の安全が確保されているかどうかは、人や物資の移動だけでなく、地域の安定にも直結します。
国連平和維持部隊の任務の一つは、こうした拠点まで定期的にパトロールを行い、武装グループの動きや治安状況を確認することです。特に停戦合意が不安定な地域では、部隊の存在そのものが抑止力にもなります。
チェックポイントを超えて、現地当局とも対話
今回のパトロールでも、部隊は複数のチェックポイントを通過しながら、道路沿いの状況を細かく確認していきます。車両から降りて周辺を警戒する兵士や、住民から話を聞く隊員の様子が映し出されています。
テレケカに到着すると、部隊の代表は現地の当局者と会い、最近の治安情勢や住民のニーズについて意見交換を行います。国連の青いヘルメットに身を包んだ兵士たちは、単に武力で秩序を守るのではなく、自治体や地域社会との信頼関係づくりにも力を入れています。
中国歩兵大隊の役割
南スーダンの国連平和維持活動には複数の国が参加していますが、その中で中国歩兵大隊は、徒歩と車両によるパトロール、拠点防護、要人警護など、地上での安全確保を主な任務としています。
今回のような長距離パトロールでは、隊員たちは高温や悪路、長時間の緊張に耐えながら、住民の安全を守るための存在感を示し続けます。映像からは、装備や隊列の運用だけでなく、隊員同士が互いに声をかけ合い、士気を保とうとしている様子もうかがえます。
国境を越えるブルーヘルメットが投げかける問い
特集タイトルに含まれるNo Bordersという言葉は、国際社会が国境を越えて平和に責任を持つというメッセージとして受け取ることができます。南スーダンで任務に当たる兵士たちは、それぞれ異なる国籍を持ちながらも、青いヘルメットの下で同じ目標を共有しています。
日本にいる私たちにとって、南スーダンやアフリカの情勢は、日常のニュースの中で埋もれがちです。しかし、遠い場所で行われているこうした活動は、紛争の拡大を防ぎ、国際社会全体の安定につながる取り組みでもあります。
日本の読者にとっての意味
日本もこれまで、さまざまな形で国連平和維持活動に関わってきました。現場で活動する部隊の姿を知ることは、自国の役割や、これからどのような形で国際貢献を考えていくのかを見つめ直す手がかりになります。
南スーダンでの中国歩兵大隊の長距離パトロールは、平和は合意が結ばれたら終わりではなく、日々の地道な監視と対話によって支えられていることを静かに伝えています。スマートフォンの画面越しに届くこの光景を、自分ならどう関わるかという問いとともに受け止めたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








