中国・貴州の抹茶月餅が中秋節前に大人気 江口県から急増する注文 video poster
中国・貴州省江口県で生産される「抹茶月餅」への注文が、中秋節を前に急増しました。地元の高品質な抹茶を生かした月餅が、ヘルシー志向の消費者の心をつかんでいます。
中秋節と月餅、中国・江口県の新定番
家族団らんの伝統行事である中国の中秋節では、月餅を贈り合う習慣があります。2025年の中秋節を前に、貴州省江口県では抹茶を使った月餅が大きな話題となり、全国からの注文が殺到しました。
江口県は、香りが高く品質の良さで知られる抹茶の産地です。この地元産抹茶をふんだんに使った月餅は、「さっぱりした味わい」と「健康的」というイメージから支持を集めています。
フル稼働の工場と相次ぐ新作抹茶月餅
中秋節前の数週間、江口県の月餅メーカーは急増する注文に応えるため、ほぼフル稼働の状態が続きました。生産ラインは休みなく動き続け、配送のスケジュール調整もタイトになったとみられます。
メーカー各社は定番商品に加え、さまざまな抹茶風味の新作月餅を次々と投入しました。抹茶の風味の濃さや甘さのバランスを変えた商品や、異なる食感を組み合わせた商品など、消費者の細かなニーズに応えようとする動きが出ています。
こうした「駆け込み注文」への対応は、生産現場の負担を増やす一方で、江口県の抹茶や月餅ブランドを広く知ってもらうきっかけにもなりました。
なぜ江口県の抹茶月餅が選ばれるのか
江口県の抹茶月餅がヒットした背景には、いくつかの要因があります。
- すっきりした味わい:抹茶の香りとほろ苦さにより、従来の濃厚な甘さの月餅よりも「食べやすい」と感じる人が増えています。
- 健康志向の高まり:地元で生産される高品質な抹茶は、健康的なイメージと結びつきやすく、「体にやさしい贈り物」として選ばれています。
- 「ご当地 × 伝統」の新しさ:伝統的な月餅と、地域を代表する抹茶という組み合わせが、「話題性のあるギフト」として支持を集めています。
中秋節の贈り物は、近年ますます個性やストーリー性が重視されています。江口県の抹茶月餅は、「どこで、どのように作られたのか」がはっきりしている点も強みだといえます。
地方発ブランドが映す中国の消費トレンド
今回の抹茶月餅ブームは、中国の地方都市や農村部から生まれる食品ブランドが、短期間で広く知られるようになる一つの例でもあります。オンライン注文や口コミを通じて、江口県のような産地の商品が、一気に全国区の人気を得るケースが増えています。
こうした動きは、地域の雇用や農産物の付加価値向上にもつながる可能性があります。抹茶の生産者にとっても、月餅向けの安定した需要が生まれることで、長期的な生産計画を立てやすくなるかもしれません。
日本の読者への示唆
日本でも、各地の抹茶や和菓子、地域の特産品を生かしたスイーツづくりが進んでいます。江口県の事例は、伝統行事とローカルな素材を掛け合わせることで、新しい需要を生み出せることを示しています。
「ヘルシーさ」と「ご当地性」、そして「贈り物としてのストーリー」。この三つをどう組み合わせるかは、日本の地域ブランドづくりを考えるうえでも、参考になる視点といえるでしょう。
来年の中秋節に向けて、江口県の抹茶月餅がどのように進化していくのか。地方発の小さな一歩が、どこまで大きな波になるのかを見ていくことが、これからの国際ニュースの楽しみ方の一つになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








