中国が南シナ海でフィリピンに警告 黄岩島周辺の「挑発行為」停止を要求
中国国防省、南シナ海でのフィリピンの「挑発行為」停止を要求
南シナ海情勢をめぐり、中国国防省がフィリピンに対し、黄岩島(Huangyan Dao)周辺での「挑発的行動」を直ちにやめるよう強く求めました。中国側は、今月初めにフィリピン公船が自国の領海に侵入したと主張しており、地域の緊張が改めて意識されています。
何が起きたのか:黄岩島周辺での進入と退去
国防省報道官の張暁剛氏は木曜日の記者会見で、今月初め、10隻を超えるフィリピンの公船が中国の黄岩島周辺海域に「違法に進入した」と説明しました。これらの船舶は、中国海警局によって現場で追い払われたとしています。
張氏によると、この進入は中国の領海と主権を侵害するものであり、中国側はこれを「挑発的行動」と位置づけています。
- 場所:南シナ海の黄岩島周辺海域
- 関与した船舶:10隻超のフィリピン公船
- 中国側の対応:中国海警が現場で退去措置を実施
- 発表者:中国国防省報道官 張暁剛氏
中国側の主張:「固有の領土」とフィリピン批判
張氏は、黄岩島は「中国の固有の領土」であり、複数の国際条約によって定められたフィリピンの領域外に位置していると強調しました。そのうえで、フィリピン側は繰り返し中国の主権を侵害し、南シナ海の緊張を高めていると批判しました。
同氏はフィリピンを「真のトラブルメーカーであり、平和の破壊者だ」と表現し、「手遅れになる前に、いかなる挑発行為も直ちにやめるよう警告する」と強い言葉でけん制しました。
また、中国は今後も国家の領土主権と海洋権益を守るため「断固たる措置」を取り続けるとし、南シナ海での対応を緩めない姿勢を示しました。
南シナ海情勢の文脈:なぜ黄岩島が焦点になるのか
南シナ海は、エネルギー資源や漁場のほか、国際海上輸送の要衝としても知られ、多くの国と地域が関心を寄せる海域です。その中で、黄岩島周辺は以前から各国の主張が交錯してきたポイントの一つとされています。
中国国防省の今回の発表は、こうした敏感な海域でのフィリピン公船の活動に対して、中国が主権と海洋権益の防衛を改めて前面に押し出した形です。フィリピン側の今後の対応によっては、現場での対峙が再び起きる可能性も否定できません。
今後の焦点:地域の緊張管理は
今回の声明から浮かび上がるポイントとして、次のような点が挙げられます。
- フィリピン側が黄岩島周辺での公船運航を今後どう調整するか
- 中国が予告する「断固たる措置」が、どの程度の海上対応として現れるのか
- 南シナ海に関心を持つ周辺国が、事態の沈静化に向けてどのような外交的働きかけを行うか
南シナ海では、誤解や誤算から偶発的な衝突が生じるリスクが指摘されてきました。今回のように、当事者間で非難の応酬が続く状況では、現場での行動をどう抑制し、対話や連絡メカニズムを通じてリスクを管理するかが一段と重要になっています。
日本の読者への視点:ニュースをどう受け止めるか
日本にとっても、南シナ海の安定はシーレーン(海上交通路)の安全確保という点で無関係ではありません。中国国防省による今回の警告は、同海域での主権や海洋権益をめぐる攻防が続いていることを改めて示すものと言えます。
今後は、中国とフィリピンの発表内容や実際の海上での動きがどのように変化していくのか、そして地域全体の緊張が高まるのか、それとも管理されていくのかを継続的に追う必要があります。
Reference(s):
China urges Philippines to stop provocative actions in South China Sea
cgtn.com








