杭州で第4回グローバルデジタル貿易博覧会開幕 AIが主役の国際ニュース
中国本土の杭州で木曜日に開幕した第4回グローバルデジタル貿易博覧会(Global Digital Trade Expo、GDTE)は、人工知能(AI)を前面に打ち出したデジタル貿易の国際イベントとして注目を集めています。中国本土で唯一のデジタル貿易に特化した国家級博覧会であり、日本語で国際ニュースを追う読者にとっても押さえておきたい動きです。
AIが主役のグローバルデジタル貿易博覧会
2025年のGDTEのテーマは、英語で Witness the innovative future at the Global Digital Trade Expo と掲げられています。AIとデジタル貿易の融合を前面に掲げ、これからの貿易やビジネスの姿を示そうとしています。
今回の博覧会は、従来の展示会にとどまらず、展示、会議、コンテスト、ランキング、投資や資金調達、専門委員会を組み合わせた新しい形式を採用しています。来場者は最新のデジタル技術に触れながら、議論や競争、ビジネスマッチングまで一体的に体験できる構成です。
参加は154の国と地域 過去最大規模に
提供された数字によると、2025年のGDTEには154の国と地域と33の国際機関が参加し、昨年から50パーセント増とされています。デジタル貿易をめぐる国際的な関心の高まりを数字が物語っています。
出展企業や来場者も過去最大規模です。
- 出展企業数 1,812社
- うち国際企業 381社(全体の21パーセント)
- プロフェッショナルバイヤー 4万2千人超
- うち海外バイヤー 1万1千人(昨年比64パーセント増)
国際企業や海外バイヤーの比率が高まっていることは、杭州発のデジタル貿易博覧会がグローバルな交渉と協力の場として存在感を増していることを示しています。
杭州発の国際ニュース デジタル貿易の現在地
デジタル貿易とは、オンラインで完結するサービスや、電子的な手段を通じて取引される財やデータの流通を指す幅広い概念です。今回のGDTEでは、その中心にAIが置かれている点が特徴的です。
AIが翻訳やカスタマーサポート、需要予測、リスク管理などに活用されることで、国境を超えた取引のスピードと精度が高まることが期待されています。また、オンライン展示やバーチャル商談のように、会場にいない参加者も商機にアクセスできる仕組みづくりが進んでいると考えられます。
押さえておきたいデジタル貿易のキーワード
GDTEのような国際イベントをきっかけに、デジタル貿易の基本的なキーワードも整理しておきたいところです。
- クロスボーダー電子商取引 国境を越えてオンラインで商品やサービスを売買する仕組み
- デジタルサービス輸出 ソフトウエア、クラウド、オンライン教育など、デジタル技術を通じて提供されるサービス
- プラットフォーム経済 多数の売り手と買い手をつなぐオンライン基盤がビジネスの中核となる構造
- データと信頼 データの取り扱いルールやセキュリティが国際取引の前提となる時代
日本の読者にとっての意味
杭州での動きは、日本にとっても他人事ではありません。日本企業やスタートアップが海外市場を目指す際、デジタル貿易とAIをどう組み合わせるかは重要な戦略テーマになりつつあります。
ビジネスのヒントとして
- 自社の製品やサービスを、デジタル経路でどこまで海外に届けられるか
- AIを使って、営業やマーケティング、顧客対応をどこまで自動化し、効率化できるか
- 国や地域ごとのルールや文化の違いを、データやテクノロジーでどう乗り越えるか
GDTEのような国際イベントは、こうした問いに対する世界各地の試行錯誤を一望できる場でもあります。154の国と地域、そして多くの国際企業やバイヤーが集まることで、デジタル貿易の最新トレンドが浮かび上がってきます。
これからのデジタル貿易をどう見るか
デジタル技術とAIの進展は、貿易のやり方そのものを静かに書き換えつつあります。杭州で開かれているグローバルデジタル貿易博覧会は、その変化を象徴的に映し出していると言えます。
日本からこの動きを眺める私たちにとって重要なのは、単に最新技術を追いかけることだけではありません。技術をどう使えば、より多くの人や企業が国境を越えてつながり、持続可能で包摂的な経済につながるのかという視点を持つことです。
杭州で動き出した2025年のGDTEは、デジタル貿易とAIの未来について考えるための、ひとつの有力な手がかりになりそうです。
Reference(s):
Global Digital Trade Expo opens in Hangzhou, showcasing AI innovations
cgtn.com








