中秋節ガラと国慶節が重なる年:中国・四川省から届ける「ダブル祝祭」
2025年は、中秋節と国慶節の長期休暇が重なる「ダブル祝祭」の年になりました。その節目を象徴するイベントとして、中国メディア・グループ(CMG)が中国南西部の四川省徳陽市で開催した「中秋節ガラ」が注目を集めています。番組は、10月6日の満月の夜に、祖国への誇りと家族の団らんをテーマに全国と世界へ届けられました。
中秋節と国慶節、「家」と「祖国」が重なるタイミング
中秋節は、家族が同じ月を見上げながら再会や絆を確かめ合う、中国の代表的な伝統行事です。月餅を分け合い、離れて暮らす家族に思いをはせる日として知られています。
一方、国慶節は、祖国への誇りや感謝を共有する国家的な祝日です。今年は、この二つのシンボリックな日がほぼ同じ時期に重なり、中国各地だけでなく、世界に暮らす中国出身の人々や家族にとっても特別な一週間となりました。
今回の「ダブル祝祭」には、次のような意味合いが重なっています。
- 家族の再会や団らんを祝う中秋節
- 祖国への誇りと歴史を振り返る国慶節
- 国内外で離れて暮らす家族や友人をつなぐきっかけ
四川省徳陽市から発信されたCMG中秋節ガラ
こうした背景のもとで、中国メディア・グループ(CMG)が制作した今年の中秋節ガラは、中国南西部・四川省の都市である徳陽市から全国に向けて発信されました。地域の特色ある風景を舞台にしながら、現代の中国社会の姿と伝統文化への思いを重ね合わせる役割も担ったといえます。
番組は、10月6日の満月の夜に放送され、国内の視聴者だけでなく、海外に暮らす中国出身者や家族にも向けて届けられました。「同じ月を見上げることで、距離を越えてつながる」という中秋節の象徴的なイメージを、ガラという形で具現化したかたちです。
中秋節ガラのような大型番組は、音楽や映像、物語性のある演出などを通じて、文化や価値観を分かりやすく伝える役割を持ちます。今年のガラも、「家」「ふるさと」「祖国への誇り」をキーワードに、人々の共感を呼びかける場となりました。
離れていても「同じ月」を分かち合う
今回の中秋節ガラが特に強調したのは、物理的な距離を越えた「つながり」です。中国各地だけでなく、世界のさまざまな地域に暮らす家族が、それぞれの場所から同じ月を眺める――そうしたイメージが、番組全体のメッセージと重なっています。
中秋節と国慶節の「ダブル祝祭」は、次のような問いも静かに投げかけます。
- 家族やふるさととのつながりを、私たちは日常の中でどう保っているか
- 国や地域への誇りを、対立ではなく共感や協力につなげるにはどうすればよいか
満月の下で同じ番組を視聴する体験は、離れて暮らす家族や友人にとって、「遠くにいても同じ時間を共有している」という感覚をもたらします。今回のガラは、そうした感覚を映像を通じて可視化した試みともいえます。
日本の視点から見えるもの
日本でも、正月やお盆、ゴールデンウィークなど、家族が集まりやすい時期と祝日が重なるタイミングがあります。中国の「中秋節+国慶節」の組み合わせは、それをより大規模にしたようなイメージに近いかもしれません。
国や文化は違っても、「家族と過ごす時間を大切にしたい」「ふるさとや自分のルーツを見つめ直したい」という気持ちは、多くの人に共通するものです。四川省徳陽市から届けられた今回の中秋節ガラは、そうした普遍的なテーマを、2025年という「ダブル祝祭」の年に改めて映し出したイベントだったといえます。
2025年も残りわずかとなる中、秋の満月の夜に交わされたメッセージを振り返ることは、自分にとっての「家」や「誇り」を静かに考え直すきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Mid-Autumn Festival Gala to mark meaningful double celebration
cgtn.com








