中国とDPRKが戦略協調を深化へ 李強首相が外相会談で強調
中国の李強首相は北京での会談で、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)と戦略的協調を一段と深め、両国の共通利益を守る方針を示しました。東アジアの国際ニュースとして、中国とDPRKの関係強化の動きがあらためて浮き彫りになっています。
北京で中国・DPRK外相会談 「長期的視野で関係を推進」
会談は月曜日、北京で中国の李強首相とDPRKの崔善姫(チェ・ソンヒ)外相との間で行われました。李首相は、中国は一貫して戦略的かつ長期的な観点から中国・DPRK関係を捉え、推進していると述べました。
そのうえで、両国・両党の最高指導者が達成した重要な共通認識を共に実行に移し、伝統的な友好関係を受け継ぎながら、戦略的な意思疎通を強化し、両国の社会主義の事業を前進させていく考えを示しました。
あらゆるレベルで交流強化 実務協力と共同発展をめざす
李首相は、中国がDPRKとの間で、各レベルにおける緊密な交流と対話を維持する用意があると強調しました。具体的には、
- ハイレベルを含むあらゆるレベルでの往来や対話の継続
- 相互理解と友好感情の一層の深化
- さまざまな分野における実務協力の推進
- 共同発展に向けた取り組みの加速
といった方向性を示し、外交当局を中心にした協力強化への期待を表明しました。
さらに李首相は、中国の核心的利益や重大な関心事項に関してDPRKが示してきた強い支持を評価し、両国外務当局に対し、協調をいっそう強め、各分野で着実な進展を収めるよう呼びかけました。
DPRK側「中国との関係強化は揺るがない立場」
これに対し崔外相は、両国のトップによる会談が、今後の二国間関係発展の方向性を示したと評価しました。そのうえで、中国との関係を強化し拡大していくことは、DPRKにとって揺るがない立場であり、両国および両国の人々の根本的利益に合致すると強調しました。
崔外相は、中国が提唱する「人類共同未来をともに築く」理念や、四つのグローバルなイニシアチブを全面的に支持すると表明しました。また、台湾問題や新疆ウイグル自治区、西蔵(チベット)、香港など、中国の核心的利益に関わる問題についても、中国の立場を今後も力強く支持していくと述べました。
多国間の場でも連携強化へ
崔外相はさらに、DPRKが中国との協力を通じて、
- 高いレベルの交流の質と頻度の向上
- 両国外務省間の緊密なコミュニケーション強化
- 実務的な協力プロジェクトの前進
- 多国間の枠組みにおけるパートナーシップの深化
を図りたいとの考えを示しました。国連をはじめとする多国間の場でも、中国とDPRKが連携を深めていく姿勢がうかがえます。
なぜ今、中国・DPRKの「戦略協調」が重視されるのか
今回の会談では、「戦略的な協調」「長期的視野」「共同発展」といったキーワードが繰り返し強調されました。これは、地域と国際社会の変化が続くなかで、両国が互いの立場を支え合いながら安定した関係を維持・強化していく姿勢を示すものです。
東アジアの安全保障や経済秩序をめぐる議論が続くなか、中国とDPRKの連携の深まりは、日本を含む周辺国にとっても無視できない要素となります。一方で、実務協力や人的交流の拡大は、地域の安定や対話の機会を広げる可能性も持っています。
今回の北京での会談は、中国とDPRKの関係が「伝統的友好」の枠にとどまらず、戦略的協調と多国間連携を柱とする新たな段階に入ろうとしていることを示したと言えます。今後、具体的な協力プロジェクトや多国間の場での動きがどのように現れてくるのかが、国際ニュースとして注目されます。
Reference(s):
Premier Li: China to continue deepening coordination with DPRK
cgtn.com








