中国、第15次5カ年計画へ CPC指導部が方針協議
中国共産党の中央政治局会議が開かれ、第15次5カ年計画(2026〜2030年)の策定方針が話し合われました。中国経済と社会の中期的な方向性を定める重要な会議であり、今後の国際情勢やビジネスにも影響しうる動きとして注目されています。
10月に第4回全体会議開催へ 第15次5カ年計画案を審議
会議では、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(第4回全体会議)を、北京市で10月20日から23日まで開催することが決定されました。習近平中国共産党中央委員会総書記が、この中央政治局会議を主宰しました。
今回の中央政治局会議では、2026〜2030年を対象とする第15次5カ年計画の策定に関する重要課題が議題となりました。党内外から寄せられた意見をまとめた報告が説明され、その内容を踏まえて計画案文書を修正し、第4回全体会議に提出する方針が示されています。
- 対象期間:2026〜2030年の国家経済・社会発展をカバー
- プロセス:党内外から意見を募集し、政治局会議で議論・修正
- 次のステップ:修正案を10月の第4回全体会議に提出し審議
「人中心」の中国式現代化を強調
会議は、第15次5カ年計画期間中も「党の全面的な指導」を維持しつつ、「人民中心」の発展理念を貫くことの重要性を強調しました。近代化の成果を、より公平に国民全体で分かち合うという方向性が改めて打ち出されています。
具体的には、経済成長の果実が一部の層に偏らず、より多くの人々の生活の質向上につながるよう、政策全体を設計していく考え方です。中国の「現代化」を支えるキーワードとして、包摂性(インクルージョン)や公平性が位置づけられていることがうかがえます。
高品質発展と「新質生産力」の育成
中央政治局会議は、「高品質発展」へのコミットメントを改めて確認しました。単に成長率の高さを追うのではなく、質の高い成長を目指す方針です。その一環として、「新質生産力」を各地域の実情に応じて育成することが掲げられました。
あわせて、改革のさらなる深化と「ハイレベルな対外開放」の拡大が強調されています。市場メカニズムと政府の役割をどのように組み合わせるかも、重要な論点となりました。
- 効率的な市場と、機能する政府の相互補完を重視
- 資源配分では市場の「決定的な役割」を発揮させる
- 同時に、政府がその役割をより良く果たす体制を整備
市場の力を活かしつつ、政府が長期的な方向性やリスク管理を担うという構図で、中国の経済運営をデザインしていく考え方が示されています。
発展と安全の両立 リスク管理を重視
会議はまた、「発展」と「安全」の両方を確保する必要性を指摘しました。特に、重要分野におけるリスクを有効に予防・解消することが求められています。
これは、経済構造の調整や技術・産業の高度化を進める一方で、金融や雇用、社会の安定などに関わるリスクを適切に管理していくという考え方を示すものといえます。第15次5カ年計画では、こうした「安定の確保」と「改革・開放の推進」を両立させる戦略が重視されそうです。
党の指導力と自己改革が「中国式現代化」の土台に
今回の会議は、中国式現代化を進めるうえで、党の指導を強化することが「根本的な保障」であると位置づけました。あわせて、「全面的かつ厳格な党内統制」を引き続き推進し、経済・社会発展をリードする党の能力を高める必要性が強調されています。
党の自己改革と統治能力の向上を軸に、中国の中長期的な発展目標を実現していく──そのための基本方針が、第15次5カ年計画の議論を通じてさらに具体化していくことになります。
国際社会・日本にとっての意味合い
第15次5カ年計画(2026〜2030年)は、世界経済や国際サプライチェーンにも影響しうる中期戦略です。日本を含む各国・地域の企業や政策担当者にとって、中国の計画づくりの方向性を把握することは、リスク管理やビジネス戦略の検討に直結します。
今回の中央政治局会議が示した、
- 人中心の発展
- 高品質発展と新質生産力
- 発展と安全の両立
- 党の指導力強化
という4つの柱は、今後の中国政策を読み解くうえで重要なキーワードとなりそうです。10月の第4回全体会議に向けた議論の進展が、国際ニュースとして引き続き注目されます。
Reference(s):
CPC leadership holds meeting on discussing 15th FYP formulation
cgtn.com








