海南省三亜で広がる中国伝統医学ウェルネス ビーチリゾートの新しい顔
南国リゾートとして知られる中国南部・海南省三亜が、ここ数年「中国伝統医学(TCM)と現代ウェルネスが出会う街」として国際的な注目を集めています。ビーチやグルメだけでなく、健康や養生を目的に訪れる人が増えているのです。
ビーチだけじゃない、三亜の新しい顔
三亜と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、青い海と白い砂浜、ココナツジュース、文昌鶏などの海南グルメでしょう。しかし、この「オアシス」とも言える南国都市は、それだけでは語り尽くせなくなっています。
ここ数年、三亜には世界各地から訪問客が集まり始めています。目的はリゾートだけではありません。中国伝統医学の考え方を取り入れたウェルネス体験や健康づくりを求めて訪れる人が増えているとされています。
「東洋の力」とされるTCMとは?
国際的な訪問客が三亜に惹かれる理由の一つが、しばしば「東洋の不思議な力」と表現される中国伝統医学、いわゆるTCM(Traditional Chinese Medicine)です。
TCMは、からだ全体のバランスを重視し、「気」や血のめぐりを整えるという発想に基づく伝統的な医療体系です。漢方薬だけでなく、鍼灸、推拿(すいな:マッサージの一種)、気功など、多様な手法が組み合わされます。
三亜で広がるTCM×ウェルネス体験
現在の三亜では、リゾート滞在にTCMの要素を取り入れたプログラムが増えているとされています。典型的なメニューとしては、次のようなものが挙げられます。
- 漢方や体質チェックに基づくヘルスカウンセリング
- 鍼灸やツボ押しを取り入れたリラクゼーション
- 食養生を意識したコース料理やお粥などの軽食
- 気功や太極拳の朝のクラス
観光とセットになったこうしたプログラムは、「旅行中に心身をリセットしたい」という国際的なニーズと重なり、三亜の新しい魅力として受け止められています。
なぜ今、三亜のウェルネスが注目されるのか
2025年現在、世界的に「休暇=消費」から「休暇=自分を整える時間」へと意識が変わりつつあります。三亜の動きは、その流れと合致しています。
温暖な気候と海辺の環境に加え、TCMという長い歴史を持つ医療・養生の知恵を組み合わせることで、「自然の中で体を休めつつ、内側から整える体験」ができる場として注目されていると考えられます。
観光と健康のあいだで、私たちが考えたいこと
観光地がウェルネスや医療と結びつく動きは、世界各地で見られるようになっています。海南省三亜のTCMを取り入れた取り組みも、その一例と言えるでしょう。
短期の滞在で健康が劇的に変わるわけではありませんが、「どんな休暇を過ごすと、自分の生活や働き方を見直せるのか」を考えるきっかけにすることはできます。
海辺のリゾートとして知られてきた三亜が、TCMを軸にしたウェルネス拠点へと姿を変えつつあるいま、観光と健康の新しい関係について考えてみることは、私たち自身のライフスタイルを見直すヒントにもなりそうです。
Reference(s):
Beyond the oasis: Discover Sanya, where TCM meets modern wellness
cgtn.com








