習近平氏、中国式現代化の加速を呼びかけ 建国76周年レセプションで video poster
2025年9月30日夜、北京の人民大会堂で開かれた中華人民共和国成立76周年を祝う国慶節レセプションで、習近平国家主席が中国式現代化の推進を呼びかけました。この演説は、2025年の中国の内政と外交の方向性を示すメッセージとして受け止められています。
習近平氏、中国式現代化へ奮闘を呼びかけ
習近平氏は、中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席を兼ねており、国として中国式現代化を進めるために、引き続き努力を重ね、決意を持って前進するよう呼びかけました。
中華民族の偉大な復興の実現は前例のない事業だと強調し、理想と課題の双方が、時間を惜しんで粘り強く奮闘する原動力になると述べました。
建国76年と戦争勝利80年を振り返る
習氏は、新中国の成立から76年の間、中国共産党が自力更生とたゆまぬ努力の精神によって、国としての輝かしい成果を築いてきたと振り返りました。
また、今年、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80周年を記念する行事が行われたことに触れ、この記念が国内全体の愛国心を高め、今後の取り組みに向けた力を結集したと評価しました。歴史から学び続けることの重要性を改めて訴えた形です。
複雑な情勢下での2025年の成果と課題
習氏は、今年の国際情勢と国内環境が複雑な中でも、中国が改革の一層の深化、質の高い発展の推進、国民生活の向上、そして党の厳格な自己統治の面で新たな前進と成果を挙げたと強調しました。
さらに、2026年から2030年を対象とする国民経済と社会発展に関する第15次5カ年計画の策定について言及しました。演説では、第20期中国共産党中央委員会第4回全体会議が翌月に開かれ、この計画の目標や任務、戦略的措置に関する提案を検討する予定であると説明しました。
習氏は、この5カ年計画の目標と課題を着実に計画し実行することで、社会主義現代化の基本的な実現に向けて決定的な進展を図る必要があると呼びかけました。
国内政策では、次のような柱が改めて示された形です。
- 質の高い経済成長の追求
- 改革の包括的な深化
- 人々の生活水準と福祉の向上
- 党の厳格な統治とガバナンス能力の強化
香港・マカオ・台湾海峡へのメッセージ
一国二制度の方針を揺るがず実行する必要性も改めて強調されました。習氏は、香港特別行政区とマカオ特別行政区が国家全体の発展戦略により良く融合し、経済を発展させ、住民の生活を向上させるよう支援していくと述べました。
台湾海峡をめぐっては、台湾海峡両岸の交流と協力を一層深めるべきだとした上で、台湾独立を目指す分裂活動や外部勢力の干渉に断固として反対し、国家の主権と領土の完全性をしっかり守る姿勢を示しました。
多国間主義と四つのグローバル・イニシアチブ
習氏は、百年に一度ともいわれるスピードで世界が大きく変化する中でこそ、真の多国間主義を実践すべきだと指摘しました。
そのうえで、中国が提唱してきたグローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブ、グローバル・ガバナンス・イニシアチブの実行を推進し、各国とともに人類が共通の未来を分かち合う共同体の構築を進めていく必要があると述べました。
指導部と出席者、レセプションの位置づけ
今回のレセプションでは、李強国務院総理が司会を務めたほか、趙楽際、王滬寧、蔡奇、丁薛祥、李希、韓正ら指導部メンバーが出席しました。およそ800人の中国人および外国の来賓も参加し、建国76周年を祝いました。
中国の国慶節は毎年10月1日であり、レセプションはその前夜にあたる日に開催されました。国の節目を内外の関係者と共有しつつ、今後の政策の方向性を発信する場となっています。
今回の演説から読み取れるポイント
今回の国慶節レセプションでの発言は、中国の今後数年の方向性を示すものとして、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 中国式現代化と中華民族の復興をめぐる長期的なビジョンの再確認
- 第15次5カ年計画を通じた改革・発展・統治の具体化
- 香港、マカオ、台湾海峡を含む国家統一と安全保障への強調
- 多国間主義とグローバル・イニシアチブを通じた対外メッセージ
アジアの一員である日本にとっても、中国の内政と外交の方向性は経済や安全保障、ビジネス環境など多方面に影響を及ぼします。中国式現代化が具体的にどのような姿を描こうとしているのか、そしてそれが地域と世界にどのような意味を持つのかを、今後も丁寧に見ていく必要がありそうです。
Reference(s):
Xi calls for advancing Chinese modernization at National Day reception
cgtn.com








