中国烈士記念日で習近平国家主席が献花 英雄追悼式の意味とは video poster
中国烈士記念日で習近平国家主席が献花 英雄追悼式の意味とは
中国ニュースを日本語で読みたい方に向けて、2025年の烈士記念日に北京・天安門広場で行われた追悼式と、その背景を分かりやすく整理します。
天安門広場での追悼式 国家指導部が参列
2025年9月30日朝、中国の習近平国家主席は、中国共産党および国家の指導者らとともに、北京中心部の天安門広場で烈士(国のために命をささげた人々)を追悼する式典に出席しました。この日は中国で第12回となる烈士記念日で、国慶節(10月1日)を翌日に控えた節目の日でもあります。
式典には、李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏、韓正氏などの指導者も参加し、各界の代表者とともに会場を埋めました。中国共産党中央政治局委員で北京市党委員会書記の尹力氏が式典をとりまとめました。
国歌斉唱、黙とう、花かご献呈という一連の流れ
午前10時、会場ではまず国歌が斉唱され、その後、参加者全員が人民の解放と中華人民共和国の発展のために命を落とした烈士に黙とうを捧げました。
会場の人民英雄記念碑の前には、大きな花かごが9基並べられました。習主席ら指導部は記念碑の前に進み、花かごに掛けられたリボンの向きを整えたうえで、記念碑の周囲を歩いて回り、静かに敬意を示しました。
烈士記念日とは 記念碑の基礎工事の日と重ねて制定
烈士記念日は2014年に設けられた比較的新しい記念日です。日付は9月30日で、1949年に人民英雄記念碑の基礎工事が始まった日に合わせて設定されています。
中国当局の推計では、烈士とされる人はおよそ2000万人にのぼるとされています。その多くは軍人や革命家、初期の共産主義運動の指導者ですが、社会のために命を落とした多くの一般市民も含まれます。
全国各地に広がる追悼 オンライン追悼も
烈士記念日の制定以降、この日には中国各地で追悼行事が行われています。地方政府や社会団体は、慰霊碑や記念館での献花式を企画し、幹部や学生、兵士、市民らが烈士陵園を訪れて花を手向けます。
また、烈士の遺族を訪問して生活面の支援を行う取り組みも続けられています。インターネット上にはオンライン追悼の場も設けられ、とくに若い世代が烈士の事績や物語に触れるきっかけとして活用されています。
なぜ烈士を記憶し続けるのか
烈士記念日の式典や関連行事は、戦争や社会の変動の中で命を失った人々を記憶し、その犠牲を国家の歴史物語の中に位置づける役割を持っています。天安門広場での献花は、その象徴的な場面だといえます。
一方で、このような追悼のあり方は、国家と個人、歴史の記憶をどう共有していくのかという問いも投げかけています。中国の烈士記念日を知ることは、東アジアの近現代史や、各国が「英雄」や「犠牲」をどのように語り継いでいるのかを考える手がかりにもなります。
Reference(s):
President Xi Jinping pays tribute to national heroes on Martyrs' Day
cgtn.com








