中国現代ダンスを牽引する謝欣とは?バラエティ発のスターの素顔 video poster
中国の現代ダンスシーンで「牽引役」と呼ばれるパフォーマー、謝欣。2020年に中国の人気バラエティ番組「Dance Smash」に出演して国民的な注目を集めた彼女の歩みは、今の中国カルチャーとエンタメの変化を映す存在として、日本語で国際ニュースを追う読者にとっても見逃せないテーマです。
中国現代ダンスを牽引するとはどういうことか
謝欣は、中国の現代ダンスシーンを牽引する存在だと評されています。「牽引する」とは、単に人気があるというだけでなく、新しい表現を切り開き、周囲のダンサーや観客の感性に影響を与える存在だということです。現代ダンスは、クラシックバレエや伝統芸能と違い、社会の空気感や個人の感情を率直に表現しやすい分野でもあります。
そうしたフィールドで「今の中国」を体現するパフォーマーとして名前が挙がること自体、謝欣が長い時間をかけて自分のスタイルと表現を磨いてきたことを物語っているといえるでしょう。
2020年のバラエティ番組で「国民的スター」に
謝欣の名前が一気に全国区へと広がったきっかけが、2020年のバラエティ番組「Dance Smash」への出演でした。中国のテレビ市場では、オーディション形式やコンテスト形式の番組が高い人気を集めており、その一つであるこの番組も大きな視聴者を抱えていました。
そこでの活躍を通じて、謝欣は専門的なダンスファンだけでなく、ふだんダンスに触れる機会の少ない視聴者にも存在を知られるようになりました。番組を機に「国民的な存在」として注目されるようになったことは、アーティストにとって大きな転機だったはずです。
2020年の放送から5年がたった今、あの瞬間は、中国の現代ダンスが大衆的なエンターテインメントの場へと歩み寄っていく象徴的な出来事として振り返ることもできます。
一夜にして有名になったわけではない
とはいえ、謝欣は「Dance Smash」で初めてダンスの世界に登場したわけではありません。それ以前からすでに長くダンスの現場で活動してきたパフォーマーであり、番組でのブレイクは、その積み重ねが表舞台で可視化された瞬間だったと考えられます。
ダンスに限らず、創作の世界で本当の力をつけるには時間がかかります。テクニックを磨き、自分なりの表現や身体の使い方を見つけ、作品ごとに試行錯誤を重ねていく。表に見える数分間のステージの背後には、そうした長年の蓄積があります。謝欣のストーリーは、その典型例としても読むことができます。
謝欣から見える中国カルチャーの現在地
中国の現代ダンスを牽引すると評される存在が、全国ネットのバラエティ番組で注目を集める。この組み合わせは、中国社会におけるカルチャーとエンターテインメントの関係が変わりつつあることを示唆しています。
かつては一部の専門家や愛好家が支えていた現代ダンスが、テレビやネット配信を通じて、より広い世代に届くようになっている可能性があります。そうした流れの中で、謝欣のように専門性と大衆性の両方をまたぐパフォーマーが、文化のハブのような役割を担っているのかもしれません。
日本からどう受け止めるか
日本にいる私たちにとっても、謝欣のような存在は、中国を理解するための一つの入口になります。政治や経済に関する国際ニュースだけでなく、ダンスや音楽、映画といった文化の動きに目を向けることで、隣国の社会の変化をより立体的につかむことができるからです。
2020年の「Dance Smash」をきっかけに全国的な注目を集めるようになった謝欣。その歩みは、中国の現代ダンスが持つ可能性と、アジアのカルチャーがこれからどのようにつながっていくのかを考えるうえで、今も示唆に富んだ物語だといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








