敦煌の古代壁画が生んだ20億回再生ヒット 中国風ソング「Bi Shang Guan」 video poster
2019年に生まれた中国風ソング「Bi Shang Guan」が、敦煌の古代壁画の夢から着想を得て20億回以上再生され、国際ニュースとしてもデジタル時代の「伝統」の力を映し出しています。
敦煌の古代壁画が音楽になるまで
きっかけは、敦煌の古代壁画にまつわる一つの夢でした。その幻想的なイメージが、2019年に発表された中国風の楽曲「Bi Shang Guan」を生み出しました。長い時間を経て残されてきた壁画の世界観が、現代の作曲者の心に強く響き、新しい音として形になったのです。
20億回再生というインパクト
この曲は、中国風のメロディーや雰囲気を前面に押し出しながらも、多くのリスナーの共感を呼び、累計再生回数は20億回を超えました。その規模は、作り手本人さえも驚かせるものでした。一本の夢と一枚の壁画から始まったイメージが、世界中のスクリーンとイヤホンに広がっていったことになります。
なぜ「伝統風」がここまで刺さるのか
数字が示しているのは、単なるバズではなく、「伝統」に対する新しい関心の高まりです。古い時代のモチーフや物語をベースにしながら、現代のリスナーが親しみやすいサウンドで届けることで、過去と現在が一つの楽曲の中で出会っています。
特に、日常的に音楽ストリーミングや動画プラットフォームを使うデジタルネイティブ世代にとって、伝統文化は「教科書で学ぶもの」から「お気に入りプレイリストに入れるもの」へと変わりつつあります。「Bi Shang Guan」は、その象徴的な例と言えるでしょう。
デジタル時代の「文化の受け継ぎ方」
今回の事例が示すのは、文化の受け継ぎ方そのものが変化しているということです。かつては現地を訪れたり、専門的な書物を読んだりしなければ触れられなかった古代の美術の世界が、音楽という形で日々の生活に入り込むようになりました。
伝統的なモチーフやストーリーは、必ずしもそのまま保存されるだけが答えではありません。音楽や映像、ゲームなど、さまざまな表現に姿を変えながら、多くの人の感情や記憶に残っていきます。2019年の一曲が、2025年の今も語られるのは、その変化の大きさを物語っています。
私たちはこのニュースから何を考えられるか
敦煌の古代壁画に触発された「Bi Shang Guan」の成功は、日本に住む私たちにとっても他人事ではありません。各地の祭り、民謡、伝統芸能――見慣れているからこそ、あらためて魅力に気づきにくい文化遺産は少なくありません。
もし身近な「古いもの」が、デジタル技術と創造力によって、新しい物語や作品として再解釈されたらどうなるのか。その問いに対する一つのヒントが、この20億回再生の中国風ソングの物語に込められています。
通勤時間やスキマ時間に音楽を聴くとき、再生ボタンの向こう側には、誰かが見た夢や、遠い時代の記憶がひそんでいるかもしれません。そう思いながら、次の一曲を選んでみるのも面白いかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








