中国とシンガポール国交樹立35周年 首脳が祝電、未来志向の協力を確認
中国とシンガポールの国交樹立35周年をめぐり、両国の指導者が祝電を交換しました。長年の協力関係を土台に、今後どのような「未来志向」のパートナーシップを築こうとしているのかを整理します。
国交樹立35周年で祝電を交換
2025年12月5日、中国の習近平国家主席とシンガポールのターマン・シャナムガラトナム大統領は、両国の国交樹立35周年を記念して祝電を交換しました。
習主席は、中国とシンガポールは友好的な近隣国であり、重要な協力パートナーだと強調しました。1990年の国交樹立以来、両国は相互尊重と相互信頼、そして双方に利益のある協力を堅持してきたと述べました。
この35年間で、二国間関係は継続的にレベルアップし、さまざまな分野で協力が実を結んできたと振り返りました。また両国は、それぞれの近代化のプロセスでも歩調を合わせ、人々の暮らしに具体的な利益をもたらしてきたと評価しました。
未来志向パートナーシップの意味
ターマン大統領は、2023年にシンガポールと中国の関係が「全方位的で質の高い未来志向のパートナーシップ」へと格上げされたことに触れました。政府間の協力は前進を続け、新しい特徴を取り込みながら先見性を示していると述べました。
時代の要請に応える形で、両国は新たな分野での協力を積極的に拡大し、人と人との文化的なつながりも着実に強まっていると評価しました。両国は今後も緊密に連携し、二国間関係をさらに高い水準へ押し上げていけるとの強い信頼を示しました。
今回のやりとりからは、両国が短期的な利益にとどまらず、長期的な視野で関係を設計しようとしている姿勢がうかがえます。特に「未来志向」という言葉には、変化する国際環境に対応しながら協力のかたちを更新し続けるというメッセージが込められていると言えます。
政治的信頼と人の往来を一層強化へ
習主席は、国交樹立35周年を新たな起点として、政治面での相互信頼をさらに深めるとともに、高いレベルでの協力や人的交流を一層強化したいとの考えを示しました。
また、両国が協力して多国間の貿易体制や国際関係をめぐる基本的なルールを守り、中国とシンガポールの全方位的で質の高い未来志向パートナーシップを推進していくことで、地域と世界の平和と繁栄にいっそう貢献したいと述べました。
李強首相とローレンス・ウォン首相も祝意
同じ日に、中国の李強首相とシンガポールのローレンス・ウォン首相も祝電を交わしました。
李首相は、中国がシンガポールと発展戦略の連携をさらに強め、さまざまな分野で高いレベルの協力を深めていく用意があると表明しました。そのうえで、双方が協力して多国間の貿易体制を守り、両国の発展と地域の繁栄・安定に貢献したいと述べました。
これに対しウォン首相は、シンガポールと中国の関係は長年にわたり着実に深まり、強い相互信頼が築かれてきたと振り返りました。今後も各分野での協力を拡大し、自由貿易と多国間体制をともに守っていく意思を示しました。
地域と国際秩序へのメッセージ
今回の一連の発言からは、両国が二国間関係の枠を超えて、地域や国際秩序を視野に入れていることが読み取れます。多国間の貿易体制や国際関係の基本的なルールを「共同で守る」と強調した点は、国際環境の不確実性が高まる中で象徴的です。
同時に、政府間協力だけでなく、人と人との交流や文化的なつながりを重視していることも印象的です。国交樹立35周年はひとつの節目であると同時に、今後も未来志向で協力を積み重ねていくという意思表示だと見ることができます。
国際ニュースとして、中国とシンガポールの関係強化は、アジアや世界の動向を考えるうえで重要な文脈を提供していると言えるでしょう。
Reference(s):
Xi, Shanmugaratnam exchange congratulations on 35 anniversary of ties
cgtn.com








