中秋節を前に、李白がオークランド・スカイタワーに浮かぶ
2025年10月6日の中秋節を前に、ニュージーランドのランドマークであるオークランドのスカイタワーに、中国唐代の詩人・李白を中心に描いた絵画が大きく投影されました。南半球の夜空に浮かび上がった中国絵画は、国際ニュースとしても象徴的な文化交流の光景となりました。
328メートルのタワーに映し出された中国絵画
今回の演出の舞台となったのは、高さ328メートルのオークランド・スカイタワーです。ニュージーランドを代表するこのタワーの外壁に、唐代(618〜907年)の代表的な詩人・李白を主役に据えた中国絵画がプロジェクションで映し出されました。
中秋節シーズンに合わせて行われたこの投影は、夜の市街地からもよく見える位置で実施され、その光景は人びとの目を引く演出となりました。中国の伝統文化を象徴するモチーフが、南太平洋の都市のランドマークを彩る場面は、写真や動画を通じてオンラインでも共有されました。
なぜ李白なのか 中秋節と月の詩人
今回投影された絵画の中心人物である李白は、唐代を代表する中国の詩人です。豪放な作風とともに、月や酒、旅をテーマにした詩でよく知られており、中国語圏では学校教育でも親しまれています。
中秋節は、家族や友人と月を眺めながら団らんを楽しむ行事として、中国やアジア各地で受け継がれてきました。月を詠んだ詩が多い李白は、中秋節のイメージとも重なりやすく、文化イベントやアート作品のモチーフとして選ばれることも少なくありません。スカイタワーへの投影は、その象徴的な組み合わせの一つと言えます。
光のアートが映す国際交流のかたち
海外のランドマークを使って中国の伝統行事や文化を紹介する試みは、ここ数年、各地で見られるようになっています。オークランド・スカイタワーに映し出された中国絵画も、その流れの中にある一例と考えられます。
こうした演出には、次のような狙いが込められていると考えられます。
- 現地の人びとに、中秋節や中国文化への関心を高めてもらう
- 夜景やライトアップを通じて、誰でも直感的に楽しめる文化体験を提供する
- 中国とニュージーランドのあいだの交流や友好を、目に見える形で象徴する
スマートフォンで撮影した写真や動画がSNSで共有されることで、現地だけでなく世界のさまざまな場所にこの光景が届きます。オンラインでニュースや情報を追う私たちにとっても、国際ニュースの新しい伝わり方の一つと言えるでしょう。
遠く離れていても同じ月を見る感覚
中秋節には、離れて暮らす家族や友人が同じ月を見上げてつながりを感じる、というイメージがあります。今回のスカイタワーの投影は、中国の伝統的な詩人である李白と、ニュージーランドのランドマークを組み合わせることで、場所は違っても同じ月を見ているという感覚を視覚的に表現したとも受け取れます。
地理的には遠く離れた国どうしでも、光やアートを通じて文化が行き交う。その一つの例として、この投影は2025年の中秋節シーズンを象徴する出来事になりました。
Reference(s):
Chinese painting illuminates NZ landmark ahead of Mid-Autumn Festival
cgtn.com








