中韓外相が電話会談 相互信頼とAPEC見据えた協力強化を確認
中国と韓国の外相が最近の電話会談で、二国間関係の信頼を深め、APEC首脳会議を見据えて協力を強化していく考えを確認しました。東アジアの平和と経済を左右する動きとして注目されています。
中国と韓国の外相が電話会談
中国の王毅外相(中国共産党中央委員会政治局委員)と韓国のチョ・ヒョン外相は、火曜日に電話会談を行いました。王毅外相は、中国と韓国が重要な隣国であり、緊密なパートナーとして、中国は常に韓国との関係を重視してきたと強調しました。
王毅外相 中国韓国は互いの成功を支えるべき
王毅外相は、中国が韓国と共に、次のような取り組みを進めたいと述べました。
- 相互信頼を築く
- 関係に混乱や妨害が生じるのを防ぐ
- 協力を一段と深める
- 互いの成功を支え合う
こうした協力を通じて、地域の平和と安定、そして繁栄を守っていくことができるとしています。
2025年と2026年のAPEC首脳会議が背景
王毅外相は、韓国と中国が今年と来年にそれぞれAPEC Economic Leaders Meeting(APEC首脳会議)を主催する予定であることに触れ、両国が互いに支え合いながら役割を果たすべきだと呼びかけました。
具体的には、次のような分野での協力が期待されています。
- コンセンサスの構築と連帯の強化
- 国際的な貿易体制の維持
- 多国間主義の擁護
- アジア太平洋自由貿易圏(Free Trade Area of the Asia Pacific、FTAAP)づくりの推進
- アジア太平洋共同体の構築に向けた協力
APECはアジア太平洋地域の経済協力を話し合う枠組みであり、その首脳会議は加盟エコノミーのトップが集まる重要な場です。この場で中国と韓国がどのようなメッセージを発信するかは、日本を含む地域全体に影響を与える可能性があります。
韓国側も関係強化に前向き
これに対し、チョ・ヒョン外相は、韓国が中国との関係を非常に重視しており、その発展のためにあらゆる努力を尽くすと述べました。
韓国側は、今年自国で開かれるAPEC Economic Leaders Meetingを、中韓間のハイレベル交流を促進し、協力を強めるための好機と捉えているとしています。
東アジアの安定にとって何を意味するのか
中韓関係は、東アジアの安全保障やサプライチェーン、デジタル経済など、多くの分野で直接的な影響力を持っています。両国の外相が、相互不信や対立ではなく、信頼と協力の強化を前面に打ち出したことは、地域にとって重要なシグナルと言えます。
一方で、経済構造や安全保障観の違い、グローバルな競争環境など、中韓間には調整を要する課題も少なくありません。今回の電話会談が、そうした違いを対話によって管理し、共通の利益を広げるスタートとなるのかが注目されます。
今後の注目ポイント
今回のやり取りを踏まえ、今後の中韓関係で特に注目されるポイントを整理すると、次のようになります。
- APEC首脳会議の場で、中韓がどのような共同メッセージや協力イニシアチブを打ち出すか
- FTAAPに向けた議論で、両国がどのような役割を担うか
- 外相レベルや首脳レベルのハイレベル交流がどの程度の頻度で行われるか
- 地域の平和と安定をめぐる課題について、対話と協力の枠組みをどこまで具体化できるか
東アジアとアジア太平洋の秩序が大きく揺れ動く中で、中国と韓国がどのように互いを位置づけ、どこまで協調していくのか。今回の電話会談は、その方向性をうかがう一つの手がかりとなりそうです。
Reference(s):
Chinese, South Korean FMs express willingness to deepen bilateral ties
cgtn.com








