中国国慶節の映画興行収入が11億元超 戦争大作「The Volunteers」が首位
中国で2025年10月1日に始まった国慶節(建国記念日)の8連休で、映画の興行収入が現地時間の土曜午後6時8分までに11億元(約1億5500万ドル)を超えました。中国の消費とエンターテインメントの動きを映す国際ニュースとして、今年の国慶節映画シーズンを振り返ります。
国慶節8連休で興行収入11億元超え
オンラインプラットフォームの集計によると、中国の国慶節連休中の映画興行収入は、土曜午後6時8分の時点で11億元を突破しました。金額は約1億5500万ドルに相当し、祝日期間の映画需要の強さを物語っています。
この8日間の連休は10月1日に始まり、例年、映画ファンが映画館に足を運ぶ書き入れ時であり、中国本土の映画館や配給会社にとって、もっとも競争が激しいシーズンのひとつとされています。どの作品が「国慶節シーズンの顔」になるかは、映画業界にとって大きな関心事です。
今年の主役は戦争大作「The Volunteers: Peace at Last」
今年の国慶節シーズンの興行をリードしているのは、中国制作の戦争映画「The Volunteers: Peace at Last」です。国際ニュースとしても紹介されることの多い国内大作で、連休興行の中心的な作品となっています。
この作品は、陳凱歌(Chen Kaige)監督による三部作「The Volunteers」シリーズの最終作にあたり、シリーズの締めくくりとして位置づけられています。過去作から続く物語と世界観に区切りを付ける一本として、多くの観客の注目を集めました。
戦場と外交交渉、二つの闘いを描く
物語の舞台となるのは、1950年から1953年にかけての「抗美援朝戦争」と呼ばれる戦争です。作品は、前線での激しい戦闘シーンと並行して、その背後で進む緊迫した外交交渉の駆け引きも描き、戦場と会議室という二つの前線を行き来する構成になっています。
国慶節という祝祭ムードの時期に、このような歴史と戦争を題材にした大作が興行収入のトップに立っていることは、多くの観客が歴史や国家の歩みをテーマにした物語に関心を寄せていることをうかがわせます。記念日と結びついた作品選びは、観客の気分とも重なりやすいと考えられます。
なぜ国慶節の映画興行が注目されるのか
国慶節の8連休は、家族や友人と過ごす時間が増える一方で、外出先として映画館を選ぶ人も多いとされています。そのため、この期間の興行成績は、単に映画産業の話題にとどまらず、中国本土の消費意欲や娯楽へのニーズを映し出す指標としても注目されます。
また、オンラインプラットフォームのデータが短時間で共有されることで、どの作品が勢いを持っているのか、興行のトレンドをリアルタイムで把握できるようになっています。今回、午後6時過ぎの時点で11億元突破という節目が伝えられたこと自体、デジタル化が進んだ映画市場の姿を示していると言えるでしょう。
日本の読者が押さえておきたいポイント
- 中国の2025年国慶節連休の映画興行収入は、土曜午後6時8分時点で11億元(約1億5500万ドル)を突破しました。
- 10月1日から始まる8日間の国慶節連休は、例年、映画ファンと映画館にとってもっとも忙しく、競争が激しいシーズンのひとつです。
- 今年の興行をリードしているのは、陳凱歌監督の三部作完結編となる戦争映画「The Volunteers: Peace at Last」です。
- 戦場の戦闘と舞台裏の外交交渉という二つの前線を描く物語が、国慶節という節目に多くの観客の支持を集めています。
中国の映画市場は、国慶節のような節目のタイミングごとに、その年の空気や観客の関心を映し出してきました。2025年は、歴史と外交をテーマにした国産の戦争大作がその中心に立っています。こうした動きをたどることで、中国本土の社会や文化の一側面を、日本語で丁寧に追いかけていくことができそうです。
Reference(s):
China's National Day box office surpasses 1.1-billion-yuan mark
cgtn.com








