香港で第15回ナショナルゲームズ・ラグビーセブンズ 寒露の季節に熱戦
2025年11月、香港の啓徳(カイタック)スポーツパークで行われた第15回ナショナルゲームズのラグビーセブンズ競技は、秋の冷え込みの中で熱い戦いを繰り広げました。本記事では、中国の二十四節気のひとつ「寒露(かんろ)」と、この大会のラグビーセブンズを重ね合わせながら、その魅力を振り返ります。
二十四節気「寒露」と秋のラグビー
寒露(Hanlu, Cold Dew)は、中国の旧暦における二十四節気の第17番目にあたり、秋が一段と深まり、朝晩の冷え込みが増す時期を指します。二十四節気は、1年を24の季節の節目に分ける考え方で、農作業や日常生活の目安として受け継がれてきました。空気が澄み、草木に冷たい露がおりるこの季節は、自然が冬に向けて静かに変化していく節目でもあります。
今回のラグビーセブンズ競技は、まさにその寒露のイメージと重なります。選手たちは、ハンドパスでボールを素早くつなぎ、前方へのキックで一気に攻め込み、タックルを受けてもなお前進し続けました。その一つひとつの動きは、鋭い秋風のように切れ味があり、トライは秋の収穫のように次々と生まれました。
香港・啓徳スポーツパークが舞台に
会場となった香港の啓徳スポーツパークでは、11月の涼しい空気の中で、ピッチ上だけが炎のような熱気に包まれました。スコアが動くたびに観客席から歓声が上がり、短時間で試合展開が大きく変わるラグビーセブンズの特徴が際立ちました。
ラグビーセブンズでは、選手たちがハンドパスでリズムよくボールを回し、前方へのキックでスペースを突き、タックルを突破してゴールラインを目指します。ラックやモール、スクラムといった局面ごとに、個々の力だけでなくチーム全体の連携が試されます。
クールな季節、フィールドは熱く
「クールな季節、フィールドは熱く」という表現がふさわしいこの大会では、ひとつのラックやモールの攻防が試合全体の流れを左右しました。選手たちは、冷静な判断と瞬間的な加速力を両立させながら、わずかなギャップを突いてトライを狙いました。
観客にとっては、一瞬たりとも目が離せない緊張感と、トライが決まったときの大きなカタルシスが魅力です。寒露の澄んだ空気のなかで行われた試合は、そのコントラストゆえに、より印象深いものとなりました。
ラグビーセブンズが体現する価値
今回のラグビーセブンズ競技が示したのは、単なる勝敗だけではありませんでした。そこには、次のような価値が色濃く表れていました。
- 強さ(Strength):タックルを受けても前に出続けるフィジカルの強さと、途中であきらめない精神的な強さ。
- チームワーク(Teamwork):パス、キック、サポートランがかみ合って初めて生まれるトライ。ラックやモールで体を張るプレーは、チーム全員の信頼関係の表れです。
- 勝利への執念(Relentless pursuit of victory):残り時間がわずかでも逆転を狙い続ける姿勢。最後のホイッスルが鳴るまで集中を切らさない姿は、多くの人に勇気を与えます。
これらの要素が組み合わさることで、ラグビーセブンズは短時間で濃密なドラマを生み出します。秋の冷え込みのなかで展開された激しい攻防は、スポーツが持つ普遍的な力を改めて感じさせました。
これからの国際スポーツを見るヒント
中国の二十四節気とラグビーセブンズのような国際スポーツを重ねて眺めてみると、アジアのスポーツシーンの新しい側面が見えてきます。季節や文化に根ざした表現を取り入れながら競技を伝えることで、スポーツは単なる結果や記録を超えた物語を持つようになります。
国際ニュースやスポーツを日本語で追いかける私たちにとって、2025年11月の香港でのラグビーセブンズ競技は、「涼しさ」と「熱さ」が交差する象徴的な出来事だったと言えるでしょう。次にラグビーセブンズの試合を見るときは、プレーの迫力だけでなく、その背景にある季節感や言葉のイメージにも注目してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








