中国本土の国慶節ショーにスマートロボットとドローン 伝統芸能とテック融合 video poster
2025年10月1〜8日の国慶節・中秋節連休に、中国本土各地の都市でスマートロボットやドローンを取り入れた祝賀パフォーマンスが行われました。国際ニュースとしても、テクノロジーと伝統文化の融合という点で注目を集めています。
国慶節・中秋節の連休に広がる「テックな祝祭」
今年の国慶節(National Day)と中秋節の連休では、多くの都市がロボットやドローンを祝賀イベントに組み込み、夜の街に鮮やかなテクノロジーの彩りを添えました。スマートロボットがステージに立ち、ドローンが空から演出に参加することで、これまで人だけで担ってきた祝祭が新しい形に変わりつつあります。
深圳でロボットが英歌舞のダンサーに
南部・広東省のテック都市、深圳市では、夜になるとスマートロボットがダンサーに変身し、広東地方の人気の民間舞踊である英歌舞を披露しました。英歌舞は、オペラ、ダンス、武術が組み合わさった力強い踊りで、リズムの変化や大きな身振りが特徴です。
ロボットたちは音楽に合わせて隊列を組み、人間のダンサーと同じように動きをそろえながら、テンポの速いステップや腕の振りをこなします。テック都市らしい演出として、伝統芸能のステージにデジタルな存在が自然に溶け込む姿が印象的です。
「千手観音」を踊るヒューマノイド
同じく深圳では、関節の可動域が広く、柔軟に動けるヒューマノイド(人型ロボット)のグループが、中国の有名な振付「千手観音」に挑みました。複雑な手の動きと隊形が求められるこの演目で、ロボットたちは見る人の目を引くフォルムを作り出しながら、緻密な振り付けを再現しました。
連休期間中には、別のヒューマノイドがよく知られたダンスを披露し、その機敏な動きに刺激を受けた多くの子どもたちがステージに加わり、一緒に踊る場面も見られました。テクノロジーが、観客参加型の新しいエンターテインメントを生み出していると言えます。
観客の目に映った「ロボットのダンス」
観客の一人である甘子萱(Gan Zixuan)さんは、ロボットの動きについて次のように話しています。
「ロボットはとても機敏だと感じました。特に足と手の動きが印象的です。ロボットと一緒に踊ると、楽しい気持ちになります。」
人とロボットが同じステージで踊る光景は、子どもたちにとっても大きなインパクトがあります。ロボットが身近な遊び相手として登場することで、テクノロジーへの親近感や興味が自然に高まっているようです。
テクノロジーと伝統文化の新しい関係
今回の国慶節・中秋節連休に見られたスマートロボットやドローンの活用は、単なる話題作りにとどまりません。スマートシティやデジタル産業といったキーワードとも響き合う動きであり、伝統文化の見せ方をアップデートする試みでもあります。
こうした取り組みには、次のような意味合いがあると考えられます。
- 伝統芸能を、若い世代や海外の観光客にも伝わりやすいビジュアル演出として再構成すること
- ロボット技術やドローン技術を、身近なエンターテインメントとして体験してもらうこと
- 子どもたちに、遊びを通じて科学技術への関心や学びのきっかけを提供すること
祝祭の場でテクノロジーが前面に出ることにはさまざまな見方がありますが、深圳をはじめとする都市での試みは、文化と技術が対立するのではなく、補い合う関係になり得ることを示しています。来年以降の連休でも、どのような形で最新技術が取り入れられていくのか、引き続き注目されそうです。
Reference(s):
Chinese cities showcase smart robots, drones in National Day shows
cgtn.com








