米下院対中委の教育交流制限に中国が強く反発
米下院の対中特別委員会が、米中間の教育交流に制限をかけるよう提言した調査報告を公表したことをめぐり、中国外交部が強く反発しています。中国側は、委員会による調査は信頼性を欠き、政治的な目的で中国を攻撃・中傷するものだと批判しました。
中国外交部「信頼性は何もない」と米下院委員会を批判
中国外交部の郭家坤(グオ・ジャークン)報道官は木曜日の記者会見で、米下院の「対中特別委員会(U.S. House Select Committee on China)」について、「中国を攻撃し、中傷する政治的アジェンダを続けているが、その調査には信頼できる点は何もない」と述べました。
発言は、同委員会が最近公表した調査報告に関する質問に答えたものです。報告書は、米中両国間の通常の教育交流と協力に対して制限措置を提案し、中国側によれば、さまざまな虚偽情報を拡散しているといいます。
中国側は、この無責任な調査に対し、すでに米側へ抗議を行ったと説明しました。
教育交流は「双方に利益」と強調
郭報道官は、教育分野での交流と協力は、中国と米国の双方にとって相互に利益をもたらすものだと強調しました。
具体的には、こうした教育交流は次のような効果があるとしています。
- 両国の利益にかなう
- 両国の期待に沿う
- 両国の人々の交流と相互理解を促進する
中国側は、教育分野の協力は対立ではなく「ウィン・ウィン」の関係を築くための重要な基盤だとの立場を示しています。
「国家安全保障」の名目での制限に懸念
郭報道官はまた、一部の米国の政治家が「国家安全保障」の概念を行き過ぎて拡大解釈し、米中の通常の教育協力や人的・文化的交流に干渉し、これを妨げていると批判しました。
こうした動きは支持を得られず、実際の成果にも結びつかないとの見方を示し、政治的な思惑から交流を制限しようとする試みをけん制しました。
米国にトランプ大統領の約束の履行を要求
中国側は、ドナルド・トランプ米大統領が中国人学生の米国留学を歓迎すると表明した約束に言及し、米国に対し、この約束を行動で示すよう求めています。
郭報道官は、米側が関係者の利益や米中関係を損なう行為をやめるべきだと指摘しました。そのうえで、中国は今後も米国の言動を注視し、自国の合法的な権利と利益を断固として守るために必要な措置を取ると述べました。
教育と政治が交差する米中関係
今回のやり取りは、大学や研究機関、留学生などを通じた教育交流が、単なる学術の話にとどまらず、米中関係全体の中で政治や安全保障と密接に結びついていることを浮き彫りにしています。
一方で、中国側は教育や人的交流を「相互理解を深めるための架け橋」と位置づけ、これを制限しようとする動きに強い懸念と警戒感を示しています。
米中関係が揺れるなかで、教育や文化といった分野をどこまで政治から切り離して守ることができるのか。中国外交部の今回の反応は、そうした問いを改めて投げかけています。
Reference(s):
China slams U.S. House committee for blocking education exchange
cgtn.com








