中国とインド、10月末までに直行便再開へ 人の往来はどう変わるか
中国とインドの間で一時停止していた直行便が、10月末までに再開されると発表されました。アジアの二つの大国が人の往来を本格的に再開しようとしており、地域の国際ニュースとして注目されています。
中国とインドが直行便再開へ
中国外交部の郭家坤報道官は木曜日の記者会見で、中国本土とインドを結ぶ直行便が10月末までに再開されると明らかにしました。
郭報道官によると、この措置は、8月31日に天津で行われた中国の習近平国家主席とインドのナレンドラ・モディ首相の会談で達成された重要な合意を、双方が着実に実行していることを示すものだとされています。
郭報道官は、直行便の再開は、中国とインドの人々の友好的な交流を促進する前向きな一歩だと評価しました。両国の人口を合わせると28億人を超えるとし、人と人とのつながりが持つ意味の大きさを強調しました。
戦略的で長期的な視点から関係を位置づけ
中国側は、インドと協力して、両国関係を戦略的かつ長期的な観点から捉える姿勢を示しています。郭報道官は、両国が互いに成功を支え合う良き隣人でありパートナーとなることを目指し、そのことが両国の人々により大きな利益をもたらすと述べました。
あわせて、中国とインドが協力を深めることで、アジアだけでなく国際社会全体の平和と繁栄に貢献したいとの考えも示されています。直行便再開は、その象徴的な一歩と位置づけられます。
王毅外相とジャイシャンカル外相が合意した主なポイント
8月には、中国の王毅外相とインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相が会談し、両国関係に関する10項目の成果で合意しました。その中の柱となるのが、中国本土とインドの直行便再開と、航空サービス協定の改定、そしてビザ手続きの改善です。
- 中国本土とインドを結ぶ直行便の再開
- 両国間の航空サービス協定の改定と更新
- 観光客、ビジネス関係者、報道関係者などのビザ申請手続きの円滑化
直行便とビザの両方が改善されれば、観光、ビジネス、メディア取材、学術交流など、多様な往来がしやすくなります。オンラインで国際ニュースやビジネス情報を追う人にとっても、現地を訪れて得られる生の情報の価値は一段と高まるはずです。
直行便再開がもたらすもの
世界的にサプライチェーンやデジタル産業の重要拠点となっている中国とインドの間で、移動のハードルが下がれば、企業同士の協力やスタートアップの連携、学生や技術者の行き来がさらに活発になる可能性があります。
一方で、政治や安全保障の分野では、両国は依然として課題も抱えています。今回の直行便再開とビザ緩和は、それらの課題を一気に解決するものではありませんが、人と人との接点を増やし、対話の土台を広げる動きとして位置づけることができそうです。
日本から見る注目ポイント
日本の読者にとっては、アジアの二つの大国がどのように関係を安定させていくのかは、地域秩序や経済にも直結するテーマです。直行便の再開やビザ緩和は、一見すると航空ニュースのように見えますが、その背後には、長期的な視野で関係改善を図ろうとする動きがうかがえます。
今後、実際にどの路線がどのくらいの頻度で運航されるのか、ビザ申請の手続きがどこまで簡素化されるのかなど、具体的な運用に注目が集まりそうです。アジアの国際ニュースを追ううえで、中国とインドの人の往来がどのように変化していくのかを、継続的に見ていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








