CMGが2026年「ブランド強国中国プロジェクト」始動 北京で新イニシアチブ
中国の国際メディア大手、China Media Group(CMG)が北京で2026年に向けた大型ブランド戦略「ブランド強国中国プロジェクト」を立ち上げました。ブランドを通じて中国経済の質の高い発展とソフトパワーを強化する狙いがあり、国際ニュースとしても注目されています。
北京で2026年のブランド強化イニシアチブを発表
CMGは金曜日、北京で開催したイベントで2026年版の「ブランド強国中国プロジェクト」を正式に始動させ、さまざまな創造的・革新的プロジェクトの構想を披露しました。
CMGのShen Haixiong総裁は、ブランドは国家のソフトパワーを示す重要な象徴であり、同時に質の高い発展を映し出す鏡だと強調しました。世界で最大かつ最も包括的な国際メディア機構であるCMGは、中国ブランドを世界に紹介する重要な窓口だと位置付けています。
第15次五カ年計画と「品質強国」戦略
Shen総裁は、2026年が中国の第15次五カ年計画(2026〜2030年)の初年度にあたると説明しました。また、「品質強国づくり綱要」で示されたブランド発展段階の始まりでもあり、今回の共同イニシアチブは、この時期における国家的なブランド構築戦略を具体化する取り組みだと位置付けています。
五カ年計画は、中国の中長期的な経済・社会政策の方向性を定める枠組みです。その初年度に合わせてブランド強化プロジェクトが打ち出されたことで、質の高い成長やイノベーションだけでなく、「ブランド力」そのものを戦略の一部として重視する姿勢がうかがえます。
ソフトパワーと高品質発展を支えるブランド
今回の発表の中心にあるのは、ブランドを通じて中国のソフトパワーを高めるという視点です。Shen総裁は、ブランドが国家のイメージや信頼感を左右する存在であり、高品質な製品やサービスの積み重ねがブランド価値を形成すると指摘しました。
CMGは、次のような役割を担うことを目指しているとみられます。
- 中国ブランドの物語や価値観を、分かりやすい形で世界に発信すること
- 革新性や品質を前面に出し、中国企業への理解と信頼を高めること
- 国内市場とグローバル市場をつなぎ、ブランドの国際的な認知度向上を後押しすること
消費の高度化と農村振興への広がり
Shen総裁は、CMGがブランド関連の取り組みを通じて、消費の高度化(消費アップグレード)を後押しし、農村振興を支援し、中国の声をより強く世界に届けていく方針も示しました。
ブランド力の向上は、都市部の大企業だけでなく、地方や農村部の産品にも波及し得ます。魅力あるブランドとして発信されれば、農産物や地域産品の付加価値を高め、所得向上や地域活性化にもつながる可能性があります。
CMGは、多様なブランドイニシアチブを通じて、こうした動きを支えることで、より多くの中国ブランドが世界で認知されるよう後押ししたい考えです。
パートナーとの連携で「ブランド強国」へ
今回のプロジェクトは、CMGと各分野のパートナーによる共同イニシアチブだとされています。Shen総裁は、さまざまなセクターのパートナーと手を携え、中国を「ブランド強国」として新たな段階へと押し上げたいと述べました。
今後の焦点となりそうなポイントとして、例えば次のようなものが挙げられます。
- どのような業界・企業・地域ブランドがプロジェクトに参加していくのか
- 創造性やデジタル技術を活用した、新しいブランド発信の手法が登場するか
- 国際的な賞や評価、海外での販売動向などを通じて、ブランド力強化の成果がどのように測られていくか
2026年に向けて何を読み取るか
2025年も終わりに近づくなか、2026年の第15次五カ年計画スタートを見据えた今回の発表は、中国が「品質」と「ブランド」をキーワードに発展戦略を進めていく方向性を示すものだと言えます。
日本を含む海外のビジネス関係者や投資家にとっては、中国ブランドの国際展開やメディア戦略の動きが、今後の市場環境や競争相手の姿を考えるうえで一つの手がかりになります。日常的に国際ニュースを追う読者にとっても、中国がソフトパワーやブランドをどのように位置付けているのかを理解する材料となるでしょう。
CMGの「ブランド強国中国プロジェクト」が、2026年以降どのような具体的な成果を生み出し、中国ブランドのイメージや存在感をどう変えていくのか。今後もフォローしていきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








