黄河で2025年最初の洪水 豪雨受け3省で非常対応発動
中国の黄河で2025年最初の洪水が発生しました。豪雨によって水位と流量が急激に上昇し、当局は複数の省で非常対応を発動するなど、洪水リスクへの警戒を強めています。
黄河で2025年最初の洪水発生
水利部の黄河水利委員会は月曜日、中国で2番目に長い河川である黄河で、2025年最初の洪水が発生したと発表しました。今回の洪水は、金曜日から日曜日にかけて黄河中流域と下流域で続いた激しい雨が直接の原因とされています。
流量は毎秒5,000立方メートル超に
発表によると、黄河本流に設置された一つの水文観測所では、日曜日の夜までに流量が毎秒5,010立方メートルに達しました。これは当局が定める洪水判定の基準を超えており、洪水として正式に認定される水準です。
黄河は依然として洪水期にあり、委員会は当時、水位と流量が今後も上昇する可能性が高いとみていました。
山西・河南・陝西の3省でレベルIV対応
水利部は日曜日、華北の山西省、中部の河南省、西北部の陝西省を対象に、レベルIVの洪水防御緊急対応を発動しました。これは黄河中流域と下流域で続いた豪雨により、支流の水位が警戒水位を超えたことを受けた対応です。
この緊急対応により、各地域では洪水防御に関する体制強化が求められ、河川の監視や水門の操作、住民への情報提供など、洪水リスクを抑えるための措置が集中的に進められました。
ピーク時には毎秒6,000立方メートルを想定
黄河水利委員会は、黄河が洪水期にあることを踏まえ、当時、水位はさらに上昇し続ける可能性があると説明していました。見通しとして、洪水のピーク時には流量が毎秒約6,000立方メートルに達する可能性があり、水位の推移に特に注意が必要とされました。
委員会は監視、予測、早期警報の体制を強化するとともに、地方当局に対しては、堤防や河川施設の点検を含む総合的な洪水防御対策を徹底するよう求めています。目的は、人びとの生命と財産の安全を守ることにあります。
「洪水番号」制度でリスク意識を高める狙い
中国では1998年から、発生した洪水に番号を付けて管理する取り組みを続けています。今回の黄河の洪水も、この制度の枠組みのなかで位置づけられます。
洪水に番号を付けることで、どの河川でどの洪水が起きているのかを市民が把握しやすくなり、洪水リスクへの注意や防災意識を高める効果があるとされています。また、洪水番号は、堤防の決壊リスクなどを洪水防御の担当部門に改めて意識させる役割も果たし、日常的な対策や防災体制の強化につなげる狙いがあります。
読む側として押さえておきたいポイント
今回の黄河の事例からは、次のような点が見えてきます。
- 豪雨が数日続くだけで、大河川の流量は短期間に基準値を超えることがあること
- 洪水期に入っているかどうかが、リスク判断の重要な前提となること
- 早期の緊急対応発動や、洪水番号制度などの仕組みが、防災意識の維持・向上に役立てられていること
国際ニュースとして見ると、こうした洪水管理の取り組みは、気候変動の影響などで水害リスクが注目される中、他地域にとっても参考となる側面があります。日本に住む私たちにとっても、大河川の洪水にどう備えるかという問いを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
First 2025 flood hits China's Yellow River after torrential rain
cgtn.com







