習近平氏、モザンビーク首相と会談 女性会合きっかけに協力強化
北京で開かれている女性に関する国際会合に合わせ、中国の習近平国家主席がモザンビークのマリア・ベンビンダ・デルフィナ・レヴィ首相と会談しました。国交樹立から50年を節目に、エネルギーやインフラ、グローバル・サウス連携など幅広い協力強化が話し合われました。
北京での会談、焦点は長期的なパートナーシップ
会談は、北京で行われている女性に関するグローバル・リーダーズ会合に出席するために中国を訪れているレヴィ首相と習氏が、中国とモザンビークの関係を改めて確認する場となりました。習氏は、両国が国交を樹立してから50年の間、国際情勢の変化に揺らぐことなく、伝統的な友情を維持してきたと強調しました。
中国は今後も互いに揺るぎない支持を続け、戦略的な協調を強め、相互に利益となる協力を拡大し、包括的な戦略的協力パートナーシップをさらに深めていく姿勢を示しました。
中国側:モザンビークの自立的発展を支持
習氏は、モザンビークが自国の国情に合った発展の道を自主的に模索し、国家の統一と安定を守ることを中国は支持すると述べました。また、モザンビークの政府、政党、立法機関との協力を強め、統治や政策運営に関する経験の交流を深めたい考えを示しました。
さらに、中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットで合意された成果の実施をきっかけに、エネルギー、鉱物資源、インフラ建設などの分野で統合的かつ協調的な発展の新たな道をともに探っていくべきだと呼びかけました。
人と人とのつながりを強めるために、習氏はモザンビーク・中国文化センターの建設を加速させ、両国民の交流と相互理解を高める必要性も強調しました。
国際秩序をめぐっては、中国が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブをモザンビークとともに前進させ、一方的な行動や覇権主義に反対し、両国およびグローバル・サウスの共通の利益を守っていく考えを示しました。
モザンビーク側:女性のエンパワメントと経済協力を重視
レヴィ首相は、女性に関するグローバル・リーダーズ会合での習氏の演説について「深い意味を持つものだった」と評価し、その成果をともに実行に移し、世界の女性の地位向上を進めていきたいと述べました。
また、モザンビークにとって中国は「信頼できるパートナー」だとした上で、一つの中国の原則を堅持する立場を改めて表明し、中国の発展経験から学びたいとしました。
具体的な協力分野としては、貿易、エネルギー、鉱業、科学技術、教育などが挙げられ、これらを通じて自国の経済・社会発展を後押しし、国民生活の向上につなげたい考えです。
レヴィ首相はさらに、中国が提唱する四つのグローバルイニシアチブを支持し、中国の発展が世界の繁栄と安定に貢献していると評価。多国間の場でも中国との協力を強め、より公正で公平なグローバル・ガバナンス体制の構築をめざす姿勢を示しました。
なぜこの会談が重要なのか
今回の会談から見えてくるのは、エネルギーやインフラといった長期的な投資が必要な分野で、中国とモザンビークが関係強化を進めているという点です。同時に、文化交流や女性のエンパワメントといった「人」に焦点を当てた協力も重視されており、経済と社会の両面から関係を深めようとする姿勢がうかがえます。
中国にとって、モザンビークを含むアフリカ諸国との連携は、グローバル・サウスとともに国際秩序づくりに関与していくうえで重要な位置を占めています。一方のモザンビークにとっては、エネルギーや鉱物資源を生かしながら、自立的な発展モデルを築くためのパートナーとして中国への期待がにじみます。
今回示された協力分野を整理すると、次のようになります。
- エネルギー・鉱物資源開発
- インフラ建設
- 貿易・科学技術・教育分野の連携
- 文化センター設立を通じた人文交流
- グローバル・ガバナンスや女性の地位向上をめぐる国際協調
国交樹立から50年が経つ中国とモザンビークは、「次の50年」を見据えた関係づくりに踏み出しています。アフリカとアジアのあいだでどのような新しい協力の形が生まれていくのか、今後の動きにも注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








