中国本土でeSIM携帯サービスが全国展開 通信3社が正式開始
中国本土の大手通信会社3社(China Telecom、China Mobile、China Unicom)が、このほどeSIM携帯サービスを全国で正式に開始しました。物理SIMカードに頼らない携帯サービスの全国展開は、通信の使い方や端末選びにどんな変化をもたらすのでしょうか。
何が起きたのか:eSIMが全国で正式サービスに
中国本土の三大通信事業者であるChina Telecom、China Mobile、China Unicomは、全国規模でeSIMを使った携帯電話サービスを正式に提供し始めました。これにより、対応するスマートフォンや機器を持つ利用者は、物理的なSIMカードを差し替えなくても、通信契約の開通や切り替えができるようになります。
そもそもeSIMとは?
eSIMは、embedded SIM(組み込み型SIM)の略で、従来のように小さなカードを端末に差し込むのではなく、端末内部にあらかじめ組み込まれたチップに契約情報を書き込んで使う仕組みです。
- 店頭でカードを受け取らなくても、オンラインで開通手続きがしやすい
- 1台の端末で複数回線を切り替えて使いやすい
- 物理カードの抜き差しが不要なため、端末の防水性やデザインの自由度が高めやすい
こうした特徴から、eSIMはスマートフォンだけでなく、タブレット、スマートウオッチ、IoT機器など、さまざまな機器での活用が期待されています。
中国本土での全国展開が意味するもの
今回、中国本土の通信大手3社が一斉にeSIM携帯サービスを全国展開したことには、いくつかの意味があります。
- 利用者側の選択肢の拡大:オンラインだけで契約・乗り換えが完結しやすくなり、通信会社間の競争も一段と進みやすくなります。
- 端末メーカーへの追い風:eSIM対応端末が前提となることで、より薄型・軽量なデザインや、物理SIMスロットのない機種の投入がしやすくなります。
- デジタル化の加速:本人確認や契約手続きのデジタル化が進み、オンライン完結型のサービス設計が広がるきっかけにもなります。
日本と世界の利用者にとってのポイント
中国本土でeSIM携帯サービスが全国展開されることは、日本を含む海外の利用者にとっても無関係ではありません。
- 中国本土への出張・旅行時に、現地のeSIMプランをオンラインで簡単に契約できる可能性が高まる
- 国際ローミングや、複数の国・地域の回線を1台の端末で使い分けるニーズがさらに高まる
- グローバルにeSIM対応端末が「当たり前」になることで、日本の通信サービスや端末ラインアップにも波及が見込まれる
国際ニュースとして見ると、中国本土の動きは、世界的に進むモバイル通信のデジタル化と、物理カードからクラウド管理へという流れを象徴しています。
これから私たちは何を意識すべきか
eSIMの全国展開は、通信の「契約」と「機器」の関係を、より柔軟なものへと変えていきます。日本の読者にとっても、次のような視点が重要になりそうです。
- スマホやタブレットを買い替える際に、「eSIM対応かどうか」をチェックする
- 海外利用を前提に、複数の回線をどう組み合わせるかを考える
- 契約や本人確認がオンラインで完結する便利さと、個人情報の取り扱い・セキュリティへの目配りを両立する
中国本土の通信3社によるeSIM携帯サービスの全国展開は、モバイル通信の次の当たり前が、静かに形になりつつあることを示しています。今後、アジアや世界の他の国・地域で、どのような形でeSIMが広がっていくのかにも注目したいところです。
Reference(s):
cgtn.com








