ジンバブエ女性相「女性こそより良いアフリカの土台」北京会合で中国の役割評価 video poster
ジンバブエのモニカ・ムツワングワ女性・地域・中小企業開発相は、北京で開かれたグローバル・リーダーズ・ミーティング・オン・ウィメンで、中国が世界のジェンダー平等と女性のエンパワーメントを進めるうえで重要な役割を果たしていると評価しました。アフリカの変革を語るうえで、なぜ女性が「より良いアフリカの土台」なのか——そのメッセージは、2025年の今を考える私たちにも示唆的です。
「女性は受益者ではなく、変革の背骨」
ムツワングワ氏は、中国の国際メディアCGTNの崔潁潔記者との単独インタビューで、アフリカの女性は支援を受けるだけの存在ではなく、社会の変革を支える背骨だと強調しました。女性たちは勤勉で、逆境にも強く、デジタル技術の導入にも前向きに取り組んでいると述べています。
とくにデジタル化については、オンライン決済や電子商取引など、新しいツールを積極的に取り入れる姿勢が、アフリカの地域経済を押し上げる原動力になりつつあると指摘しました。
ジンバブエ経済の6割を支える女性主導の中小企業
ムツワングワ氏によると、ジンバブエでは中小企業が国内総生産(GDP)の約6割を占めており、その多くを女性が率いています。これは、女性が家計を支える存在にとどまらず、国全体の経済構造を変えていく主役になっていることを意味します。
小規模ビジネスやコミュニティ単位の事業が、デジタルツールを活用して市場を広げることができれば、雇用の創出や所得向上につながり、貧困削減にも波及効果が期待できます。ムツワングワ氏の発言は、中小企業と女性起業家をどう支えるかが、アフリカの経済変革の鍵であることを示しています。
北京宣言30年「見直し、再誓約し、ともに前進」
2025年は、北京宣言と行動綱領の採択から30年の節目にあたります。ムツワングワ氏は、今回の会合を「見直し、再び誓い、ともに前に進む」ための重要な機会だと語りました。
北京宣言は、ジェンダー平等と女性の権利拡大に向けた行動計画として、多くの国と地域の政策づくりの指針となってきました。30年を経た今、どこまで前進し、どこに課題が残っているのかを点検し、次の世代に向けて約束を更新する必要があります。
中国との協力がひらく女性エンパワーメントの可能性
ムツワングワ氏は、習近平国家主席と中国政府が、女性起業家のための研修や能力開発の機会を提供してきたことに謝意を示しました。こうした協力が、アフリカの女性たちに新しいスキルとネットワークをもたらしていると評価しています。
また同氏は、ジンバブエと中国の協力を、女性のエンパワーメントだけでなく、グリーン開発や包摂的な成長にも広げていきたいとの考えを示しました。環境に配慮した産業づくりと、誰も取り残さない成長を両立させるためにも、女性が意思決定の場に参加し、リーダーシップを発揮することが欠かせないという視点です。
日本を含むグローバル社会への問いかけ
ムツワングワ氏のメッセージは、アフリカだけでなく、日本を含む世界の社会に共通する問いを投げかけています。
- 女性主導の中小企業を、どのような政策と金融支援で後押しできるか。
- デジタル化の恩恵を、都市部だけでなく地方やコミュニティにも広げられるか。
- ジェンダー平等の取り組みを、一過性のキャンペーンではなく長期的な制度変革につなげられるか。
「より良いアフリカの土台」として女性を位置づける視点は、「より良い社会の土台は誰か、何か」という問いにもつながります。北京宣言から30年を迎える今、国や地域を問わず、一人ひとりが自分の足元からジェンダー平等と包摂的な成長のあり方を考え直すタイミングに来ているのかもしれません。
Reference(s):
Zimbabwean minister: Women are foundation of change for better Africa
cgtn.com








