習主席、国連FAO設立80周年を祝賀 食料安全保障への協力を表明
国連食糧農業機関(FAO)の設立80周年にあわせて、中国の習近平国家主席が祝賀メッセージを送りました。世界の食料安全保障と中国の役割を考えるうえで注目される国際ニュースです。
習主席がFAO80周年で示したメッセージ
発表によると、習主席は木曜日、国連の専門機関であるFAOの創設80周年を祝うメッセージを送り、同機関の歩みを高く評価しました。
習主席は、FAOがこれまで、世界の食料安全保障の確保、農村発展の促進、食料システムの転換、そして各国の人々の生活水準の向上に重要な役割を果たしてきたと述べました。
中国が強調する「自国の食料は自ら守る」姿勢
メッセージの中で習主席は、中国政府が食料安全保障を極めて重視していると強調しました。14億を超える人口の食料供給を自らの力で確保する方針を掲げているとし、そのうえで、自国の能力の範囲内で支援を必要とする国々を支援し、世界の食料安全保障の維持に貢献していると述べました。
FAOへの支援継続と国際協力の強化
習主席は、中国は今後も国際的な食料・農業分野でFAOが重要な役割を果たすことを支持していくと表明しました。また、中国は国際社会と手を携え、グローバル・デベロップメント・イニシアチブ(Global Development Initiative)を実行に移し、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの推進に取り組む用意があるとしました。
さらに、「人類運命共同体」の構築を進め、各国の人々の福祉向上に向けて、新たな、より大きな貢献を行う意向も示しました。これは、中国が食料や開発をめぐる国際協力を、外交の重要な柱の一つとして位置づけていることを示す発言といえます。
FAOとは何か 80年の歩み
FAO(国連食糧農業機関)は、食料と農業を専門とする国連機関で、世界の飢餓の根絶や農村開発を支援する役割を担っています。1945年10月16日に設立され、中国はその創設メンバーの一国です。
今回の80周年は、世界の食料問題が依然として解決されていない中で迎えた節目でもあります。習主席のメッセージは、FAOの役割を改めて確認すると同時に、中国が多国間の枠組みを通じて関与を深める姿勢を示したものといえます。
読者が押さえておきたいポイント
今回の動きを踏まえ、押さえておきたい論点は次の通りです。
- 中国は「自国の食料は自国で守る」という自給重視の姿勢を維持しつつ、支援を必要とする国への協力も強調している。
- FAOや国連2030アジェンダなど、多国間の枠組みを通じた協力を重視する姿勢は、今後の国際食料政策や開発協力の方向性を考えるうえで重要なシグナルとなる。
- 食料安全保障は、気候変動や経済情勢とも密接に関わるテーマであり、日本を含む世界の国々にとって長期的な課題である。
食卓の価格や農業政策といった身近なテーマの背景には、今回のような国際的な動きがあります。国際ニュースとしてのFAO80周年と習主席のメッセージを手がかりに、食料をめぐる世界の構造をどのように理解し、どのように関わっていくのかを考えるきっかけにしたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








