中国の長征ロケットが通算600回目の打ち上げ インターネット衛星を投入
中国の長征ロケット、通算600回目の打ち上げ達成
中国の長征ロケットシリーズが木曜日、通算600回目となる宇宙打ち上げを達成しました。長征8Aロケットがインターネット衛星を軌道に投入し、中国の宇宙開発にとって節目となるミッションとなりました。
インターネット衛星を軌道に乗せた長征8A
今回の打ち上げでは、長征8Aロケットが複数のインターネット衛星を搭載し、地球周回軌道へと送り出しました。高速通信やデジタル経済を支えるインフラとして、インターネット衛星の重要性は高まっており、中国もこの分野での取り組みを強めています。
600回の打ち上げが示す中国の宇宙開発
中国の宇宙開発の主要な請負企業であるChina Aerospace Science and Technology Corporationによると、長征ロケットシリーズはこれまでにおよそ1,400機の宇宙機をさまざまな軌道へ運んできました。打ち上げ回数ベースでは、中国の宇宙打ち上げ全体の約86%を長征ロケットが占めているとされています。
同社はプレスリリースの中で、長征ロケットが次のような大型プロジェクトを支えてきたとしています。
- 宇宙飛行士を宇宙へ送り出す中国の有人宇宙飛行計画
- 衛星測位システム「北斗(BeiDou)」の航法衛星
- 月や火星などを目指す深宇宙探査ミッション
今回の600回目の節目は、こうした長期的な宇宙開発計画が継続してきたことを示す数字でもあります。2025年12月時点で、長征シリーズは中国の宇宙活動の「主力ロケット」としての位置づけを一段と強めた形です。
衛星インターネットと国際競争の文脈
インターネット衛星の打ち上げは、世界的に進む衛星インターネット網の整備とも重なります。地上インフラが整いにくい地域でも高速通信を提供できる可能性があり、各国や企業が競う分野になっています。
中国による今回のミッションも、通信や測位、地球観測などを含む宇宙利用の広がりの一端と見ることができます。衛星の数が増えることで、民間ビジネスや行政サービスだけでなく、災害対応や環境監視といった分野にも応用が広がると考えられます。
これからの宇宙利用と私たちの生活
世界全体で打ち上げ回数が増える中、軌道上の混雑やスペースデブリ(宇宙ごみ)への対応など、国際社会が共有する課題も指摘されています。他方で、衛星通信や測位技術が高度化することで、日常生活の利便性やビジネスの可能性が広がる側面もあります。
中国の長征ロケットシリーズが迎えた600回という節目は、単なる技術的な記録にとどまらず、宇宙空間をどのように利用し、国際的にどのようなルールづくりを進めていくのかを考えるきっかけにもなります。国際ニュースとしての動きを追いつつ、私たち自身の生活とのつながりにも目を向けていきたいところです。
Reference(s):
China's latest launch mission marks 600th flight of Long March rockets
cgtn.com








