北京発・海の没入型デジタル展「Meet the Ocean」が問いかける生命のつながり video poster
デジタル技術を使った没入型の海洋展示 Meet the Ocean: An Immersive Fantasy Exhibition が、中国・北京で注目を集めています。「生命の起源と連続」をテーマに、空間アートと最先端のデジタルライト技術、そして海の生態に関する知識を組み合わせ、来場者に新しい視点を投げかける試みです。本記事では、日本語ニュースとして、この海のデジタル体験が何を伝えようとしているのかをひもときます。
「生命の起源と連続」を体感するデジタル海
展示の中心にあるのは、「生命はどこから来て、どのようにつながり続けているのか」という問いです。会場では、来場者が一歩ずつ海の世界をたどるように動線が設計され、暗い深海から始まり、多様な生命があふれる海中空間へと歩みを進めていきます。光と音、映像が重なり合う中で、自分自身のいのちもまた、この大きな流れの一部であることを静かに意識させられます。
180度の没入空間が生む「参加」と「共創」
この展示の大きな特徴は、180度の没入型体験です。壁や床を包み込むように投影されたデジタルライトが、来場者を海のなかにいるかのような感覚へといざないます。来場者は単なる「鑑賞者」ではなく、空間の一部として動き、反応し、ときに映像表現に影響を与える「参加者」や「共創者」となります。
自分の存在が空間に反映されることで、海の世界は固定されたスクリーン映像ではなく、その場にいる人々とともに生成される「デジタルな海」として立ち上がります。この体験は、私たちが自然や未来社会にどのように関わり、共につくっていくのかを考える小さなモデルにもなっています。
空間アート×デジタルライト×エコロジー
Meet the Ocean は、空間アート、先端的なデジタルライト技術、そして海洋エコロジー(海の生態学)を組み合わせた展示です。光の粒子や抽象的な映像だけでなく、海の多様な生命や生態系をモチーフにした表現が盛り込まれています。単に「きれい」「すごい」と感じるだけでなく、そこに込められた知識やメッセージを読み解く楽しさもあります。
展示を通じて提示されるのは、次のような問いかけです。
- 海の多様な生命は、どのようにつながり合い、全体としてひとつの世界を形づくっているのか
- 人間は、そのつながりのどこに位置づけられるのか
- 私たちは、生命・自然・未来の関係をどのように描き直すことができるのか
このようにして、デジタルアートはエンターテインメントであると同時に、海と生命について学び、考えるきっかけとしても機能しています。
スクロールする私たちに届く「体験型ニュース」
日々スマートフォンで国際ニュースや日本語ニュースをスクロールしている私たちにとって、この展示は「情報に触れる」別のかたちを示しています。テキストや画像で海を知るのではなく、光に包まれ、音にひたり、自分の動きが空間を変えていく感覚を通して、海と生命の物語に入り込んでいく体験です。
北京で開催されているこの没入型展示は、SNSで共有したくなるビジュアルと、静かに心に残る問いをあわせ持っています。海のデジタルな物語を通じて、私たちはどのような未来を共に描いていくのか──その問いに向き合うきっかけを与えてくれる場と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com







