国際ニュース:中国とカナダ、共同発展へ関係修復を確認
中国の王毅国務委員兼外相とカナダのアニタ・アナンド外相が北京で会談し、中国とカナダは相互尊重に基づく「共同発展のパートナー」になり得るとして、関係修復と協力拡大に向けた方針を確認しました。
北京で中国・カナダ外相が会談
金曜日に北京で行われた会談で、王毅外相は、中国とカナダは社会制度や発展の道は異なるものの、広範な共通利益と大きな協力の余地を共有していると強調しました。そのうえで、相互尊重を前提にすれば、両国は「共同発展のパートナー」になり得ると述べました。
王毅氏は、中国共産党中央政治局委員も務めており、今回の会談は外交にとどまらず、今後の二国間関係の方向性を示す場として位置づけられました。会談相手のアナンド外相は、カナダ側としても両国関係が改善の方向にあり、前向きな進展が見られると評価しました。
国交樹立55周年、節目のタイミング
王毅外相は、今年が中国とカナダの国交樹立55周年にあたることに言及し、アナンド外相の訪中が二国間関係をさらに前進させる重要な機会になっていると述べました。
中国側は、カナダと共に意思疎通を強化し、干渉要因を取り除き、相互信頼を再構築したい考えです。その前提として、カナダが一つの中国の原則を堅持し、二国間関係の政治的基礎を守ることへの期待も示しました。
対話の再開と幅広い協力の模索
王毅外相は、中国とカナダが各レベルでの対話と交流を再開し、双方の「正当な関心事」の解決を図るべきだと指摘しました。また、各種分野での協力を探り、人と人との交流を拡大し、多国間の場での意思疎通と協力も強化したいと述べました。
さらに、両国がともに多国間主義を守り、国際的な経済・貿易秩序を維持することで、中国とカナダの関係を健全で安定的かつ持続可能な発展の軌道に戻していく必要性を強調しました。
中国の「グローバル・ガバナンス構想」への支持を要請
王毅外相は、中国が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブが時代の潮流に合致し、さまざまな国や地域から前向きな反応を得ていると説明しました。そのうえで、カナダ側がこの構想を支持することへの期待を表明しました。
カナダが掲げる「4本柱」の協力
アナンド外相は、中国とカナダの関係は現在、改善が進み前向きな進展が見られるとしたうえで、両国の戦略的パートナーシップを一段と引き上げるため、「4本柱」の構築を提案しました。
- 経済・通商協力
- 安全保障協力
- グローバル・ガバナンス
- 人的・文化交流
カナダ側は、一つの中国政策を堅持すると改めて表明し、中国とのハイレベル交流を強化し、相互信頼を深めたい考えです。また、外交や通商などの分野で設けられた対話・協議のメカニズムを十分に活用し、貿易、農業、観光、エネルギー、文化など幅広い分野での協力を進める方針を示しました。
多国間主義と自由貿易をめぐる連携
アナンド外相は、カナダが多国間主義を断固として支持しており、中国と緊密に連携して国際連合を守り、自由貿易を支えていく考えを強調しました。
中国側も、多国間の枠組みや国際経済秩序の安定を重視しており、今回の会談では、両国がこうした共通の立場をてこに協力を深めていく方向性が確認された形です。
なぜ今、中国とカナダの関係改善が重要なのか
世界経済や安全保障環境の不透明感が強まるなか、中堅国同士である中国とカナダが対話と協力の枠組みを整え直すことは、国際社会全体にとっても意味を持ちます。特に、自由貿易や多国間主義をめぐる連携は、グローバルな課題への対応を支える重要な基盤となります。
今回の会談では、両国が互いの違いを前提としつつも、共通利益を広げていく姿勢を示しました。今後、提案された「4本柱」の協力がどこまで具体化し、実際の政策やプロジェクトに落とし込まれていくのかが、注目されます。
読者の皆さんにとっても、中国とカナダという二つの国が、どのようにして競争と協調のバランスを取りながら関係を築いていくのかは、国際ニュースを読み解くうえで一つの重要な視点となるでしょう。
Reference(s):
Wang Yi: China, Canada can be partners of common development
cgtn.com








