APECと高速鉄道:中国本土と香港を結ぶ広深港高速鉄道7年の成果
中国本土と香港特別行政区を結ぶ広州–深圳–香港高速鉄道(広深港高速鉄道)の香港区間が、2025年9月に開業7周年を迎えました。1日100往復超の高速列車が96の本土側駅と香港を結ぶこの路線は、アジア太平洋の人の移動と経済のつながりを象徴するインフラの一つになりつつあります。
2025年、APECと「つながる」インフラ
2025年10月31日から11月1日には、韓国・慶州でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催されました。アジア太平洋地域では、貿易や投資だけでなく、人の往来を支える交通ネットワークの強化が重要なテーマとなっています。広深港高速鉄道の香港区間は、その具体例として、中国本土と香港特別行政区の交流を支える基盤となっています。
広深港高速鉄道・香港区間が歩んだ7年
香港区間は、今年9月に開業7周年を迎えました。過去7年間、この路線は中国本土と香港特別行政区を結ぶ重要な広域交通ハブとして、ビジネスや観光を含む多様な往来を支えてきたとみられます。
1日100往復超、96駅とつながるネットワーク
鉄道運営会社のMRT Corporationによると、香港区間では現在、1日に100組を超える列車が運行し、香港と中国本土側の96駅とを結んでいます。
今年8月には、同区間を利用した旅客数が月間320万件を超え、開業以来の新たな記録となりました。高頻度の運行と広いネットワークが、日常利用から観光まで幅広いニーズを取り込んでいることがうかがえます。
利用者目線のサービス拡充
香港区間の広深港高速鉄道は、運行本数だけでなく、利用者に配慮したサービス面でも工夫を重ねています。
- 柔軟な切符変更サービス
- 特別割引商品の提供
- 観光需要に合わせたカスタマイズされた列車ダイヤ
こうした取り組みによって、利用者は予定変更への対応がしやすくなり、価格面の選択肢も広がり、観光シーズンに合わせた移動計画も立てやすくなっています。
中国本土と香港を結ぶ「生活インフラ」として
7年間の運行実績と、今年8月の記録的な利用者数は、広深港高速鉄道の香港区間が地域の「生活インフラ」として定着しつつあることを示しています。通勤や出張だけでなく、週末の小旅行や親族・友人訪問など、さまざまな場面で活用されていると考えられます。
中国本土と香港特別行政区の間で、人の往来がよりスムーズになればなるほど、経済だけでなく文化や生活の面での相互理解も深まりやすくなります。高速鉄道というハードなインフラに加え、柔軟なサービスというソフト面の工夫が、今後も両地域の交流を静かに後押ししていきそうです。
Reference(s):
APEC Stories: High-speed rail boosts mainland, Hong Kong exchanges
cgtn.com








