黄山でRCEP世界遺産総会 ユネスコ世界遺産の絶景と国際協力
黄山で開幕したRCEP世界遺産総会
2025年10月17日、東中国・安徽省の黄山市で「RCEP加盟国世界遺産協力アライアンス(RCEP–WHCA)2025年総会」が開幕しました。アジア太平洋の経済圏であるRCEPの枠組みの中で、世界遺産をキーワードに各国・地域が集まる国際ニュースとして注目されました。
会場となった黄山市は、ユネスコの世界遺産に登録された黄山を抱える都市です。総会では、登壇したスピーカーたちから、黄山の息をのむような景観が称賛されました。世界遺産と国際協力が同じ場所で語られたことに、象徴的な意味合いが感じられます。
RCEP世界遺産協力アライアンスとは
正式名称は「RCEP Member States World Heritage Cooperation Alliance(RCEP–WHCA)」です。名称が示すように、RCEP加盟国が世界遺産をめぐる協力や交流を深めることを目的とした枠組みとして位置づけられています。
世界遺産は、国境を越えて守るべき人類共通の財産とされています。その保護や活用には、一つの国だけではなく、周辺地域との連携が欠かせません。RCEP–WHCAの総会が、まさにその議論の場となったことは、2025年のアジアの動きを知るうえで重要なポイントといえます。
ユネスコ世界遺産・黄山とは
黄山は1990年、ユネスコの世界遺産リストに「文化遺産」と「自然遺産」の両方の価値を持つ物件として登録されました。文化と自然の双方が評価されている点で、国際的にも重要な位置を占める存在です。
さらに、黄山はユネスコの世界ジオパークにも指定されています。その核心的な特徴は、中生代の花こう岩がつくり出した地形です。長い地球の歴史の中で形づくられた花こう岩の山並みや岩の表情は、地質学的な価値と同時に、美しい景観として人々を引きつけています。
2025年の総会でスピーカーたちが、黄山の景観を「息をのむよう」と称えた背景には、こうした地形のダイナミックさと、文化的な物語性が重なり合った魅力があると考えられます。
世界遺産とRCEP地域のつながり
世界遺産は、観光地であると同時に、保護すべき貴重な自然や文化の記録でもあります。RCEP加盟国が参加する世界遺産協力アライアンスの総会が黄山で開かれたことは、次のようなメッセージを示していると受け止めることができます。
- 経済連携だけでなく、文化や自然の保護でも連携していく必要があること
- 世界遺産を通じて、観光と環境保全のバランスを考えること
- 地質学的な価値を持つ場所を、教育や研究の資源として共有していくこと
黄山という具体的な場所を舞台に、こうしたテーマが意識されることで、RCEP地域における国際協力のイメージは、より立体的なものになっていきます。
2025年の今、黄山が投げかける問い
2025年12月の今、10月に黄山で開かれたRCEP–WHCA総会は、単なる国際会議のニュースを超えた意味を持っています。世界遺産・黄山の話題は、私たちの日常とも次のような形でつながっています。
- 旅行先を選ぶとき、「世界遺産としての価値」をどこまで意識しているか
- 観光によるにぎわいと、自然環境の保全をどう両立させるか
- 異なる国や地域が、文化と自然を守るためにどこまで協力できるのか
遠く離れた中国東部の山の出来事のように見えても、世界遺産の保護や持続可能な観光のあり方は、日本を含むRCEP地域全体に共通する課題です。黄山での総会は、その課題をあらためて意識させる契機となりました。
画面の向こうから黄山を思い描く
実際に黄山を訪れることがなくても、ユネスコ世界遺産と世界ジオパークに指定された場所が持つ意味を知ることで、地球の長い歴史や、人と自然の関係に思いを巡らせることができます。
言葉だけでも、世界的に知られるこの遺産の一端をたどることは可能です。通勤時間やスキマ時間に、黄山の花こう岩の山並みや、長い年月をかけて形づくられた地形を思い浮かべながら、アジアの国際ニュースと自分の日常がどうつながっているのかを、少しだけ考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Huangshan Mountain: a world heritage gem showcasing scenic wonders
cgtn.com







