中国の4村が国連観光機関「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」2025入り video poster
2025年、中国の農村観光が国際的な評価をさらに高めています。浙江省湖州市のDigang Villageなど4つの村が、国連観光機関(UN Tourism)の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ 2025」に新たに選ばれ、中国の選定数は合計19村となりました。
新たに選ばれた4つの村
今回、ベスト・ツーリズム・ビレッジ 2025に選出されたのは、いずれも中国の農村観光を代表する次の4つの村です。
- Digang Village(浙江省湖州市)
- Jikayi Village(四川省丹巴県)
- Dongluo Village(江蘇省興化市)
- Huanggang Village(貴州省黎平県)
これで、中国からの選出村は合計19となり、多様な地域の文化や暮らしが国際的に評価されていることがわかります。
評価の背景:文化と暮らしを守る観光
国連観光機関のベスト・ツーリズム・ビレッジは、観光を通じて地域の文化や自然、暮らしを守りながら持続可能な発展を目指す村を称える取り組みです。
今回加わった4つの村は、次のような点が高く評価されたとみられます。
- 古くから続く絹織物の仕組みなど、伝統的な手仕事や技術を守っていること
- 数千年にわたり受け継がれてきた民族の農耕文化を、今も生活の中で実践していること
- 観光客を受け入れながらも、村の景観や共同体のあり方を大切にしていること
観光を「消費」ではなく、地域の歴史や暮らしを学び、支える機会として位置付けている点が、国際的な評価につながっているといえます。
中国の農村観光にとっての意味
今回の選出は、中国の農村観光が量だけでなく質の面でも注目されていることを示しています。都市部から農村へと視線を向ける動きは、地域経済や雇用の新しい柱として期待されています。
一方で、観光客の増加は、生活環境の変化や資源の負荷ももたらします。文化や自然を守りながら、地域の人びとの暮らしと観光のバランスをどう取っていくのかが、今後の大きなテーマになります。
日本の読者にとっての示唆
中国の農村が国連の枠組みで評価されている流れは、日本やアジアの地域づくりを考えるうえでも参考になります。とくに次のような点は、今後の議論のヒントになりそうです。
- 農村や小さな町の観光を、地域の文化・産業の継承とどう結びつけるか
- 国際的な評価が、地域ブランドや住民の意識にどのような影響を与えるか
- 観光客と地域の人びとが、対等なパートナーとして関係を築くための仕組み
2025年に19の村がベスト・ツーリズム・ビレッジに名を連ねたことは、中国の農村観光が新しい段階に入っていることを象徴しています。今後、どのように地域の特色を生かしながら持続可能な観光モデルをつくっていくのか、その動きに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Four Chinese villages added to the UN's list of best tourist villages
cgtn.com








