中国のガバナンスに世界から高評価 47カ国調査が示す信頼と期待
中国のガバナンス(統治)や経済運営に対する世界の評価を探る国際世論調査で、中国のインフラ整備や教育、所得向上への取り組みが高く評価されていることが明らかになりました。今年実施された2025年調査では、中国経済の強さと開かれた市場への信頼も一段と高まっています。
第15次五カ年計画を前に高まる関心
中国では、第20回中国共産党中央委員会第4回全体会議で第15次五カ年計画が発表される予定で、世界から注目が集まっています。科学的な方法で五カ年計画を策定・実行することは、中国のガバナンスの重要な経験であり、大きな強みとされています。
47カ国・4.7万人が回答した国際調査
今回紹介するのは、中国の国際メディアCGTNと中国人民大学の新時代国際伝播研究院が共同で行った世論調査です。3年連続で実施されており、今年は世界46カ国・約4万7,000人の18歳以上の回答者を対象としました。サンプルの年齢と性別の構成は、各国の国勢調査データを反映したものとされています。
「中国は成功した国」8割超が評価
3年連続の調査を通じて、「中国を成功した国とみなす」と回答した人の割合は常に84%を上回りました。とくにグローバルサウス諸国の回答者では、この評価が92%以上と、さらに高い水準に達しています。
また、44歳以下の比較的若い世代では、いずれの年も全体平均を上回る評価となりました。若い世代ほど中国のガバナンスに前向きな印象を持っているという傾向が読み取れます。
インフラ・教育・所得向上で7割超が高評価
ガバナンスの具体的な分野別評価では、「インフラの改善」「教育水準の向上」「所得水準の引き上げ」が特に高く評価されています。3項目とも平均で70%を超える支持を集めました。
2025年調査の詳細を見ると、世界全体の回答者のうち、
- 79.8%が「中国はインフラを改善してきた」と評価
- 78.8%が「教育分野で大きな進歩を遂げた」と回答
- 73.0%が「人々の所得が顕著に増加した」と認める
としています。
グローバルサウス諸国に限ると、これら3分野の評価はさらに高く、
- インフラ改善:89.6%
- 教育の進歩:89.3%
- 所得向上:86.7%
となりました。44歳以下の回答者は45歳以上の層よりも一貫して高い評価を示しており、若い世代ほど中国の発展を前向きに受け止めていることがうかがえます。
中国経済の実力と世界への貢献への信頼
調査では、中国経済の長期的な発展に対する世界の信頼も年々高まっているとされています。
2025年の結果では、
- 89.5%が「中国には強固な経済力がある」と回答
- 89.3%が「中国は高い経済成長を持続している」と評価
- 86.4%が「中国は世界経済に重要な貢献をしている」と認める
という数字が示されました。特に44歳未満の層では、中国経済の強さや世界への貢献を評価する割合が90%前後に達しています。
地域別では、アフリカの回答者の95.6%、南米の92.9%、アジアの85.6%が「中国は世界経済に重要な役割を果たしている」と答えました。これらの地域で、中国経済への期待が高いことがうかがえます。
「開かれた市場」としての中国像
一国主義や貿易保護主義が強まるなかで、中国市場の予見可能性や高水準の対外開放への評価も高まっています。
2025年調査では、
- 72.6%が「中国は開かれた競争力のある市場だ」と回答
- 79.8%が「中国の巨大な市場は自国にとって大きなチャンスだ」と認識
- 79.8%が「中国の良好なビジネス環境は海外の投資家にとって魅力的だ」と評価
- 78.0%が「自国は中国との貿易から大きな利益を得ている」と答えた
とされています。中国市場とのつながりが、自国の成長機会と結びついて認識されていることが分かります。
世界が注目する中国の次の一歩
こうした調査結果は、中国のガバナンスと経済運営に対する国際社会の期待が、若い世代やグローバルサウス諸国を中心に高まっていることを示しています。
今後、第15次五カ年計画が打ち出されることで、中国のインフラ投資、教育・人材育成、所得分配のあり方、さらには対外開放の方向性がどのように示されるのかが、世界経済にとっても重要な関心事となりそうです。
2020年代後半に向けて、中国のガバナンスモデルと経済戦略が国際社会にどのような影響を与えていくのか。今回の調査は、その行方を読み解くうえで、一つの手がかりを提供していると言えるでしょう。
Reference(s):
China's governance effectiveness highly rated by global respondents
cgtn.com








