中国「日本と同じ方向に進みたい」 高市早苗・新首相に期待示す
中国外交部が、日本の新しい指導者として高市早苗氏が首相に選出されたことを受け、「日本が中国と同じ方向に進むことを期待する」と述べました。日中関係の今後を考えるうえで、そのメッセージは何を意味するのでしょうか。
中国外交部報道官「日本と同じ方向に」
中国外交部のグオ・ジャークン報道官は火曜日の定例記者会見で、高市早苗氏が同日、日本の首相に正式に選出されたことについてコメントしました。
グオ報道官は「選挙結果には注目しているが、これは日本の内政問題だ」と述べたうえで、中国と日本は近隣国として、中国の対日政策の立場は一貫して明確だと強調しました。
そのうえで、「日本が中国と同じ方向に歩み、両国間の4つの政治文書の原則を順守し、歴史問題や台湾問題などの重大な問題での政治的な約束を守り、二国間関係の政治的基盤を維持しながら、互恵的な戦略的関係をあらゆる分野で推進していくことを望む」と述べました。
高市早苗氏、日本初の女性首相に
高市氏は、日本の与党である自民党の総裁として、火曜日に衆参両院での投票を経て首相に指名され、日本で初めての女性首相となりました。
中国側の発言は、この新政権の発足に合わせ、早い段階から日中関係の方向性にメッセージを送ったものと受け止められます。
中国が強調した3つのキーワード
今回の中国側のメッセージには、今後の日中関係を読み解くうえで重要なポイントが含まれています。
1. 「4つの政治文書」の原則
中国は、日中間で合意された4つの政治文書を、両国関係の「政治的基盤」と位置づけています。今回もその原則を守るよう日本に呼びかけることで、新しい日本政府がこれまでの枠組みを引き継ぐかどうかを注意深く見ている姿勢がうかがえます。
2. 歴史と台湾をめぐる政治的約束
グオ報道官は、歴史問題や台湾問題などの「重大な問題」に関する日本側の政治的な約束に言及しました。これらの分野での約束を守るよう求めることで、中国は相互の信頼関係と対話の前提を重視していることを示しています。
3. 互恵的な戦略関係を「全面的」に発展
また、日中の「互恵的な戦略関係」を「あらゆる分野で(オールラウンドに)」進めたいとの表現からは、経済や人の往来、安全保障など、幅広い分野で協力と安定を模索したいという意向が読み取れます。
これからの日中関係はどこへ向かうのか
日本初の女性首相として船出する高市政権に対し、中国は協力と対話を求めるメッセージを発しました。同時に、歴史や台湾などセンシティブなテーマについて既存の約束を守るよう促し、政治的基盤の維持を重ねて強調しています。
高市政権が今後、日中関係をどのような方向に導くのかは、日本社会だけでなく、アジアの安定と協力のあり方にも影響を与える可能性があります。新しいリーダーシップのもとで、日中が「同じ方向」に歩むための具体的な対話と政策が問われていきそうです。
Reference(s):
China says it hopes Japan will work with it in the same direction
cgtn.com







